36.同人誌

 翌日、学校に着くと、ヨシトシとフー子が何やら楽しそうに話をしている。


「ん? どうしたんだ、二人とも」

「太郎。上志がどうじんしとやらを貸してくれたんだ」

「ちょ!? お前それ、十八禁だろ!?」

「大丈夫! 武者小路くんが読めるように、十五禁用に編集したから!」


 いくら十五禁に編集したからって、そんなもんコイツに見せて大丈夫か!?

 それをペラペラと読んだ後、ヨシトシは同人誌を抱きしめるようにして言った。


「上志、これをくれないか」

「うん、もちろん!」

「かたじけない……一生の宝にする」


 え、そんなに!?

 内容すっげぇ気になる!!

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