15.登校

「おっはよー太郎! あっれぇ? 武者小路くん、どうしているの?」


 登校する俺達の後ろから、フー子が話しかけてきた。


「昨日、太郎の家に泊まらせてもらった」

「ええ!? そ、そんなに仲良かったの!?」

「うむ。一緒に風呂に入り、一緒に寝たぞ」

「誤解招くような事を言ってんじゃねーーーーッ」

「本当の事だ」


 そうだけど!! 事実っちゃ事実だけどよーー!


「ああん……そ、そこんところ、もっと詳しく……」


 ハァハァすな。


「朝起きると、太郎が俺の……」


 詳しい話をすなーーーーッ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る