09.母上どの
電話を終えた母さんが、ダイニングにやってきた。
並べられた料理の数々に、目を丸めている。
「あらぁ、すごいご馳走じゃない! どうしたの、これ!」
「ヨシトシが作ったんだよ」
「まぁすごいじゃない! 料理男子いいわねぇ〜。ヨシトシくんさえ良かったら、うちの子にならない?」
「はい、ぜひ」
「ごるぁあああああっ!!」
誘うな母さん、マジ顔すんなヨシトシ!!
「ああ、そうそう。ヨシトシくんのご自宅と、連絡がついたわよ。うちからじゃちょっと遠いし、今日はうちに泊まって行ってもらう事にしたわ」
「えええええええええええっ」
「まぁ、太郎ったら喜んじゃって」
喜んでねぇぇえええええっ!
「かたじけない、母上どの」
時代劇か! なんでちょっと嬉しそうなんだ!!
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