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  • 父になった現実感のなさが私小説かと思うほどリアルで、離婚なのかと思いきや妻子が去った理由がわかったときの虚無感、最後の切なさがとてもよかったです。
    子どもとしてろくに認められず死んだであろう娘と父になれなかった男の気持ちを成仏させるための時間は、現実を変えられないけど無駄ではなく、手遅れな哀しみすらも救いに思えました。

    父性小説で父側の視点に立っているものは案外珍しく、とても良かったです。

    作者からの返信

    ありがとうございます! これまで聞いた色んなご家庭の子育て事情などを思い出しつつ、自分が父親になったら……などと若干暗くなりながら書きました。リアルに感じていただけて嬉しいです!
    幽霊ちゃんを可愛がったところで何も変えられないけれど、あれはあれで必要な時間だったのだと、いつか思う主人公であるような気がします。

    意外と父親以外の立場から見た作品が多いみたいですね。ちょっと毛色の違う本作、お楽しみいただけたなら何よりです!

    編集済
  • 熊の赤ちゃんの半分くらいは父親熊に食べられちゃうというお話を思い出してしまいました
    そん時は動物は父性より性欲が勝つんやな〜、なんて思いましたが、人間も動物だから簡単に父性が身につくわけじゃないのでしょうね
    世の中の父親ぶって頑張る男性にエールを送りたくなる話でした、ありがとうございます

    作者からの返信

    ありがとうございます! 雄が育児をする動物、いなくはないけど少ないと聞いたことがあるように思います。
    本作は参加企画のお題に従って、父性本能がなかなか開花しない人もいるんじゃないかなぁ…と書き始めたものです。子供という存在にピンと来なくても、がんばって育児をしているうちに父性に目覚めるものなのかもしれません。何にせよ、本作をお楽しみいただけたら何よりです!