中二ング~天下御免の中二病~

十三(じゅうぞう)

第1話~始まり

~始動~


2023年10月1日、今日から日々の出来事を記録していく。

後の世に生きる者達へのささやかなギフトとなるであろうこの書の名は、真闇書~シン・ダークレコーズ~。


俺の名は、シンだ。

シン、sinを日本語に訳せば罪。

俺の存在が罪なのか?それについては、これから刻まれる真闇書~シン・ダークレコーズ~を見るが良い。



「レコーズってなに?レコードなの?書だから本、bookじゃないの?うちにいけば、ひいおじいちゃんの形見の蓄音機あるけど、聞けるの?赤い、ペラっペラの暗記に使うみたいな薄いレコード何て言うんだっけ?その他シートだっけ(笑) 窓にはっつける黒いフィルム買ってきて、丸く加工したらいいんじゃない?」


学園の屋上で平和な世界を眺めながらレコーズに刻み付けていたのだが、音もなく背後から近づいてきた女にレコーズを奪われてしまった。

疲れているのだろうか?後ろに意識が回らなかった。

いや、サイレント機能を有しているのか?

この女は、風音操(かざね あや)。

漢字表記からすると、忍の女、すなわち、くの一ではないかと思われる。

そうか、くの一ならばサイレント機能を有しているか。

恐ろしい・・・



「心の声がだだもれよ。なによ、くの一って。」

私は風音操。

ごく平凡な家庭に生まれた女の子。

この花畑真(はなばたけ まこと)とは、二件となりに住んでる幼馴染み。

幼馴染みと言えば、学園ラブコメのライトノベルじゃよくあるかもしれないけど、二件となりというちょっと半端な感じは、ラノベではあんまりみないのかな?


自分のことをシンって呼んでたけど、このバカの真名は、『まこと』


はたしてこれからどんなレコードが刻まれるのか、見ていきましょう。

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