第34話 暴走
ハァハァ、体が熱い。
体がたぎる…
「ハァハァ、理人、流石にもう…駄目…」
翔子は涎を垂らしながら体を痙攣させ横たわっている。
流石に三日三晩、食事もしないでやり続けていればこうなるな。
困った…
これは俺の仮説だが、ワニを倒した事でレベルアップしたのかも知れない。
元から常人離れしていた体だったが、一から作り替えられて最早超人になった気がする。
「翔子、大丈夫か…少し休んで…」
「大丈夫…だから…」
そう言いながら翔子はヨレヨレしながら、俺の元に来て跨ろうとしてきた。
『大丈夫…しなくて良い!』
「はぁ…はぁ…」
そのまま糸が切れた様に翔子はその場で気を失った。
バンパイアとしてもインキュバスとしても相当レベルが上がってしまったのかも知れない。
心は兎も角、体はもう翔子一人では満足できない。
このまま、翔子1人を相手にしていては、翔子の寿命を縮めかねない。
『魅了』の能力は更に上がったようで、見つめるだけで簡単に虜にしてしまう。
今迄が好意を持たれる位だったのが、ただ見つめるだけで『全てを捧げたくなる』そのレベルまで上がってしまった。
もう、どんな女でも一瞬で口説く処か抱けてしまう。
そして抱いてしまえば、どんな思い人が居ても俺の奴隷だ。
その能力を得た反面…まるで食欲が増してしまったように精と血が欲しくなる。
血への渇望は兎も角『精』への渇望は、この通りだ。
翔子は焼きもちやきだからな…
気絶するまで、求めあっても『足らない』
死ぬ程お腹空いているのに、ビスケット1枚食べただけ。
それ程満たされない。
糞っ…効率が悪いな…この体。
だっが、サキュバス、インキュバスとはこう言う種族なのかも知れない。
◆◆◆
翔子が気絶しているので毛布を掛けて外に出かけてきた。
ハァハァ不味い。
人間が獲物みたいに思える。
「お兄ちゃん大丈夫ですか?」
「大丈夫…」
ヤバい…
「お兄ちゃん、良かったらサーヤとエッチな事しよう…ハァハァ、大丈夫だよ、経験無いけど…大丈夫だから」
「ゴメン…まだ捕まりたくないから…気持ちだけ貰うね」
どう見ても小学校低学年位の女の子だ…
「ごめんねーーー」
「そんなサーヤ頑張るから、お兄ちゃんの好きにして良いから…逃げないでーーっ」
ヤバい、周りが変質者を見る目で俺を見てくる。
幸い、この体は人外の物。
速く走れるから…うん…問題無い。
「ハァハァ、此処迄くれば大丈夫だ…」
しかし、不味いなレベルが上がってしまったせいか…上手く制御が出来ない。
しかし、直後じゃなくなんで…今更。
「ハァハァ言って大丈夫です…か…」
「はい…ああっ」
「私達と一緒に7Pしませんか? 皆んな~このお兄ちゃんとなら良いよね?」
「「「「「はーい」」」」」
「いえ、結構です…貴方だけなら兎も角…その子供とは出来ません」
「そうですか…そう言う事だから皆、バイバイ」
「先生ズルいよ」
「園児ほったらかしてHしに行くなんて退園だよ~」
「煩いわ、先生だって女なの…それじゃ一緒にラブホに…」
「ごめんなさ~い」
ヤバいヤバい…魅了って子供にまで効いてしまうのか。
流石に園児放り出してラブホに行ったら先生クビになるだろう。
逃げるしか無いな。
しかし、下半身がヤバい事になっている。
こうなったら…だれか口説いてやるしかないな…
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