白と黒の教室

登場人物・用語設定

〈登場人物〉

【一年A組】

・福島（ふくしま）さつき

主人公。外部の中学から受験を経て嶺和学園に入学した数少ない外進生。元子役。周りからは今時の俳優っぽい顔をしていると言われる。役者の夢を諦めたことがきっかけで自分に自信がないが、天性のリーダーシップと周囲を巻き込むカリスマ力を持つ。盛岡大希は近所に住んでいて、小学校時代の友人。

・渦古（うずこ）ヱ梨香（えりか）

嶺和学園中等部からエスカレーター式に入学した内進生。長い黒髪を持つ妖しくも美しい外見の女子生徒。内進生からの人気が高いが、心から友人と呼べる人物はいない。人気投票レクをなくすための全員同票計画を考えた張本人。学内では勉学に励む姿がよく見られる。

・水戸（みと）優流（まさる）

外進生。頭脳明晰で爽やか。フレームレスのメガネをかけている。パソコンが趣味でパソコン部に所属している。成績優秀、品行方正だが茶目っ気もあり、さつきの考えにワクワクしながら協力している。大津沙良と同じ中学出身。

・金沢（かなざわ）涼（りょう）

外進生。漫画研究会所属のオタク。金髪で派手な見た目。男女分け隔てなく誰とでも仲良くなれる明るい性格。万年彼女募集中のため、リア充に厳しい。

・大津（おおつ）沙良（さら）

外進生。フェンシング日本代表のスーパーギャル。見た目は派手だが慎重派。ファッションやメイクが好き。友人が嫌な思いをするのを嫌い、イジメを見過ごせない性格のため"ナイト"の秋田凛とはバチバチに敵対する。水戸優流と同じ中学出身。

・山口（やまぐち）春子（はるこ）

外進生。手芸部所属。趣味はゴスロリ。黒髪のボブヘアに手作りのヘアアクセサリーを付けている。大人しい性格だが社交上手な一面があり、仲間とともに強い結束力を発揮する。小学生時代にイジメにあった経験から、人気投票レクには最初から否定的。

・盛岡（もりおか）大希（たいき）

内進生。一年A組の"キング"。さつきの家の近所に住んでいて、小学校時代の友人。バスケ部レギュラー。快活な性格で人気が高く、また自身の取り巻きを守る意思が強いため票を集めやすい。さつきに執着し、ヱ梨香とは犬猿の仲。

・宇都宮（うつのみや）弥生（やよい）

内進生。一年A組の"クイーン"。成績優秀な学級委員長。赤縁メガネにポニーテールが特徴のザ・真面目女子。"クイーン"になるために金で票を集めたという悪評があるが真偽は定かではない。生徒会に入りたいため人気投票レクには前向き。ひょんなことから金沢に惚れてしまう。

・秋田（あきた）凛（りん）

内進生。一年A組の"ナイト"。気の強い空手部員。ショートヘア。横暴な態度で取り巻きを支配している。クラスメイトを『票』としか見ていなかったりと性格に難ありだが、空手部のエースであるため運動部生徒から支持されている。役職に強い執着を持ち、自分から票を奪おうとする者を許せない。

・清水（しみず）貴人（たかひと）

内進生。一年A組の"ルーク"。肩まで伸ばした髪にクールな印象のイケメン。成績も良く、教師からのウケも良い。そのルックスから女子人気が高いため"ルーク"になったが本人は役職に興味がない。全員同票計画による人間関係の変化を楽しんでいる。

・香川（かがわ）真奈（まな）

秋田にイジメられている。高身長を気にしていつも猫背。

・工藤（くどう）と左古屋（さこや）

ギャル二人組。大津と仲がいい。

・長崎（ながさき）日菜（ひな）

家庭科部。さつきのファン。

【純喫茶「ホームズ」】

・巴（ともえ）

さつきの初恋の相手。「ホームズ」のマスターの孫で、店を手伝っている。嶺和学園卒の兄が二人いる。さつきに人気投票レクの攻略本を授ける。

〈用語〉

・嶺和学園高等学校

中高一貫の私学。煌びやかな雰囲気の学校。政治家や芸能人の子どもが多く通う。制服のデザインが一新されたばかりなので、白い制服と黒い制服の生徒が混在する。

・人気投票レク

嶺和学園全てのクラスで行われているレクリエーション。元々は出自で子どもが格付けされるのを防ぐため、『人気』でその人の真の価値を決めよう、そのために人に優しくして好かれようという趣旨のものだった。現在はイジメの原因になっている。

〈年間スケジュール〉

4月　入学式

5月下旬〜6月上旬　前期中間試験

7月下旬〜8月中旬　夏休み

9月　前期期末試験

――プレ投票――

10月上旬〜中旬　秋休み　

11月上旬　遠足

11月下旬　後期中間試験

12月末〜1月上旬　冬休み

2月　後期期末試験

――本投票――