ぐうたらおばさんの手抜き生活

第2話 素晴らしき日本手ぬぐい

　最近、日本手ぬぐいに嵌っているのですが、本当に優秀だなあと。

　それまでは、日本手ぬぐいの出番は運動会の時の○○音頭や二人三脚ぐらい、もしくは素敵な柄を目で楽しむ程度だったのですが。

　ことの発端は、トイレのタオル。

　壁にもともとついてある金属の輪っかにタオルを掛けているのですが時にカビてしまうことがあったのです。

　日に二回は交換していたのですが。

　洗濯して干すときに気が付けば何だか目地が黒っぽくなっていて。ひどい時には、壁紙の方にも黒っぽいものが付いて。

　昨年あたりは、コロナの関係でペーパータオルを主に使っていたから問題なかったのですけど。

　この春からタオルに戻そうとしたらふっと閃いて。

　そうだ、日本手ぬぐいにしようって。

　日本手ぬぐいなら薄いから乾きが早いし日に何度交換してもいいかなと。

　それで、どのようなタイプにしようかとネットの口コミを読ませていただいたりしました。

　結局、昔ながらの切りっぱなしにしました。綺麗に縫製されている物よりも乾きが良いので。

　ただし、しばらくの間は洗うたびにほつれた糸が出てしまいます。それでも、五ミリほどを残すように切っていくとそのうち収まるんです。

　トイレの手拭き用に和柄の日本手ぬぐいを購入して使うと、早く乾くので逆に頻回に交換しなくても良いような。季節的なこともあるのかもしれませんが、使用後次に使う時には乾いているので。もちろん清潔のために日に二回の交換は続けていますが。

　洗濯は、最初のうちは、色落ち防止に手洗いしていたのですが、ぐうたらな私には続かず他の物と一緒に洗濯機で回しています。

　まあ、色落ちはそれなりですかね。気にしません。

　そういえば購入した時に手拭いを使った簡単なヨガだったかしら。体操の説明書が同封されていて。娘たちが運動会で使っていた手ぬぐいを使い時々するのですが、無理のない範囲で筋が伸びまあまあ良いような。

　気に入ったので少し前から、台所にも日本手ぬぐいを使い始めました。

　手拭きと食器拭きに使っているのですが、とってもいい感じなんです。

　水の吸いが良いので、食器が直ぐに乾くんです。

　食洗機は夫婦二人暮らしにはちょこっと洗うにはねえ～。たまに排水管のトラップ（害虫侵入防止）の乾燥防止のために使う程度なのです。

　でも、日本手ぬぐいは薄いので朝夕など使用頻度の高い時にはぐっしょりとしてしまいます。

　こちらは手洗いをしているのですが、ハイターの使用を考慮して無地にしています。実際には、今のところは前話のボトルの薄めた食器用洗剤を吹きかけて手洗いしています。

　そのあとは、台所に干しとけば乾きますし、楽なんです。

　ちなみに私、コーヒーが好きで日に何杯も飲むためにカップに痕が付いて取れにくいのですが、手拭いで拭くと取れちゃいました。

　あと、手洗いする前に冷蔵庫の手痕や水道の蛇口を拭いておくと綺麗になりますよ。

　他にも使い道があったような。

　以前テレビで見て試したことがあるのですが、顔の角質除去にも使えるんです。濡らした手ぬぐいを手のひらサイズ程度に小さくたたんで厚みを持たせ、石鹸を少しだけつけるんです。あまり泡を立てず滑らせる程度に。

　そして、濡らしたお顔にくるくると。あまり力を入れないでね。お肌を痛めちゃいますから。

　あとはオーソドックスかもしれませんが、暑い季節に小さな保冷剤を挟んだ手拭いを首に巻いていました。

　豆絞りを使っていたので来客の時には慌てて外していましたけどね。ドジョウ掬いをしていると思われてもね。

　アラ還の私でもちょっとだけ恥じらいが残っていたようでした。

　他にも何かあるかしら。

　あっ、ここまで書いて気付いたのですが、子供の頃の台所には日本手ぬぐいがあったような。

　今では、使い捨てのクッキングペーパーなどが主なのですけど。

　良いことは、昔に戻っても良いのかもしれません。

　先に進むだけではなくて。