第15話 いぬの散歩
夜。
細長い一本の道を背の低い男が犬の散歩をしながら歩いている。
男の身なりはみすぼらしく、犬は豪華な服を来ている。
男は首をかしげて言った。
「このバイト、やめる人が多いらしいけど何でなんだ?」
男は葬儀関係の会社を経営している女のペットの散歩をするバイトをしている。男は父がなくなってから貧乏になったので仕方なく働いている。男は自分の6本ある指の一つを見る。噛まれた痕がある。彼の父も指が6本(しかも両手両足に)あった。ズボンのポケットから紙切れを取り出す。地図が描かれており、指定されている場所へ向かった。
その場所は、小さな森の中にある洞穴だ。男はライトを持っていないので、スマートフォンのカメラで周囲を照らす。
すると少し先に大量の骨があった。
男は吐きかけて口を抑える。
気付いたら犬は骨をしゃぶっている。犬の晩御飯だ。
「これはみんな辞めるよな……」
男は骨の山の中に六本の手の指の骨と六本の足の指の骨を見つけた。泣きながら吐いた。
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