亡霊がいる

明鏡止水

第1話

わたしが座っている椅子が音を立てただけで


おい!✖️✖️が屁をこきましたー!


と叫ぶ亡霊がいる。


わたしが帰宅部だったというだけで


けたたましく笑う退部に追い込んだ女たちの嬌声が響く。幻聴だ。


わたしが前の人とも、後ろの人とも喋らないでいて


✖️✖️きょうぼっちだねー


とからかってくる思い出がある


教室にいると考える


✖️✖️さんはぶられてない?!


笑いながらからかってくる


省かれた大人は、一人になる。

でも、おまえら一生許さねえから。

どんなにライフステージ踏んで大人になってても

過去の行いを消さないからな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

亡霊がいる 明鏡止水 @miuraharuma30

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ