第2話 働くことへの障害
働くまでにどのような経験をしたかここで綴ろうと思います。
私自身は二回転職していて、一回目は病気になる前だったので転職サイトで転職しました。
病気になってからが大変でした。病気になった時の会社ではもう雇えないと言われほぼクビ同様の自主退職でした。
その時は自分の感想は「まぁそうだろうな」でした。こんな病気の人間雇ってられないだろうなと。IT系だしと。
辞めてからの転職が大変でした。
私の場合、統合失調症といえど軽度のものと認識された為、障害者手帳がありません。
そうなると何が起きるかというと、ハローワークで一般の求人にしか応募できないんです。ただし、窓口は障害者用の窓口になります。
その分求職の活動をしている間の補助のお金を貰える期間が長いです。これはいいことなんですが、それだけ職を探すのが難しいということを表しています。
障害者用の窓口は基本的に窓口の方が優しいです。(ほかの窓口も優しいかも。ハローワークはこの窓口しか行ったことないのでわかりません。すみません)
あと比較的空いているというメリットがあります。(ポジティブに捉えましょう)
そこで就職を探す際に、選択を迫られます。それは精神障害者であることを『明かすか』『明かさないか』です。
私は『明かす』方を選択しました。通院があるのでやむを得ないかと思ったからです。明かしていない方はどうやっているのか知りたい所です。
ハローワークで聞いたところによるとどちらでもいいんだそうです。そして、それは先にハローワークの職員さんが伝えてくれました。
統合失調症というものは完治ということがないんだそうです。これはなかなか理解しずらいです。
採用担当の方には是非ともわかって頂きたい。精神病は治ったと言えないようなものがあるんです。
私も面接を受けた際に言われました。
「病気をしっかり治してから仕事した方がいいよ。僕もうつ病になったけど、治してから働いたよ」
精神科の先生に確認しました。うつ病は治る精神病なんだそうです。ただ、統合失調症は治るとかはないと。症状が再発する可能性は一生あるそうです。
採用の担当の方には私も言いました。「完治をすることはない病気なので、通院する必要があるんです」聞き入れてもらえませんでした。
ただ、幻聴が聞こえる事、気持ちが落ち込み易い事を除けば普通に会話もできるしコミュニケーションもとれるまで回復したんです。
それなのに拒否され、かなり落ち込みました。面接までいったからまだいい方で後は病気であることを伝えて書類を送ったら落とされました。
これは経験がない職種だったので普通に落とされたかもしれません。
ですが、統合失調症があるだけで、病気でない人よりマイナスのスタートになるのです。それはかなりのデメリットです。
転職のサイトを覗いたり、転職に関する本なども読みました。
ハローワークの講習も受けに行きました。これは手帳持っている人も受けるのでしょうか? その辺はわかりませんが。
その当時探していた職種、地方に住んでいるのでそれだけでも狭き門なのですが、工場関係、清掃関係、警備関係、土木関係を探していました。
工場は夜勤があります。清掃は土日休みない所が多いです。警備も夜勤ありますし、土日もあります。土木は肉体労働だけど、日曜休み。
皆さん、どの職種でもですけど、本当に働いていて凄いなと思います。尊敬します。
募集要項と仕事内容をみてもIT関係しか経験がない自分には未知の世界でした。どれを選んでもできる気がしなかったのです。
しかも通院に行かなければいけないという条件付き。
夜勤を検討しました。子供が小さかった為、夜勤は無理だなと思いました。昼が寝ていられないからです。睡眠できなければ病気が悪化する可能性もあります。夜勤の皆さん頭が下がります。本当に凄い。
清掃、土木関係に絞りました。清掃はバイトしていた経験があるのでいいなと思いました。土木は内容を見ながら検討しようと思い探すことにしました。
その結果として今があるわけですが、今はパソコンを使う事務のようなポジションで採用してもらいました。
正直良い職場かと言われると疑問です。
ですが、働かせてもらっている感謝と病気に対しては多少理解してくれていて、通院の日は気兼ねなく休みを取れます。それは感謝です。
日々働いている皆様、本当に凄いです。尊敬します。お疲れ様です。
辛いこと、苦しいこと、やめたくなる事、多々あるのではないでしょうか。
昨今は、転職してもいいでしょうし、独立してもいいでしょうし、フリーランスという道や在宅ワークという道があります。
選択肢が沢山あります。私も転職サイトに登録してみて話をくれた採用担当の人に聞いてみました。
「統合失調症なんですけど、大丈夫ですか?」
解答は「問題ありません」でした。その方とは条件が合わずに辞退させていただきましたが。
私が病気になった時と今とでは、精神病患者に対する扱いは少し変わっているのかもしれないと感じる出来事でした。
少し希望が持てましたでしょうか?
疲れを癒すことは大事だと思います。日々お酒やタバコで気を紛らわせたりで凌いでいますでしょうか。私もそうですが。
家での居場所はありますでしょうか。子供のお世話や家事の事でもめていませんか?
この前何かで見ました「家庭の円満、妻の笑顔」だそうです。笑
あっ、逆の立場を考えておりませんでした。奥様方すみません。
私も子供のことや家事は少しでもいいから率先してやるようにしています。やることやったら「ちょっと休むねぇ」というと喜んで休ませてくれます。
子育ても、家事も全て働いているんです。
家にいるからって休んでいるわけではありません。
働く人たち全てに尊敬を。
今日はこれで終わらせて頂きます。
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