第19話
ゼノ「マジか」
滑らせたクナイをそのまま喉元に突きつけ終了。
もう少し激戦を予想していたが、上には上がいるということだろうか。
先程までいた青年も消えている。
ゼノ「最初から気配を感じなかったけどいなくなる時まで気配を感じないってどれだけ存在感ない人間なんだな」
―
『はいお次、じゃんじゃん行きましょうー!福島支部出身のベイカーと大阪出身のスクーズ前へ』
ベイカー「ほう、刀か」
スクーズ「重そうなもん振ってるなぁ。そんなんで当たるのか?」
ベイカー「少なくともここまでは来れたからな」
スクーズ「ゴミみたいな敵だったら俺らでも勝てるからな」
ベイカー「それなら試してみろよ」
スクーズ「そのつもりさ」
―
『はい、それでは始めー』
両者の初撃、轟音。
模造でも武器は武器。大きな力にはそれ相応の音がする。
ベイカー「ほっそいのによく受け止めたな」
スクーズ「ただの力技なら相手にならねぇな」
ベイカー「倒してから言ってみろ」
刀で大剣を去なす。
ベイカー「そんなもんレイン嬢の十八番さ」
そのまま勢いを殺さず、回転するベイカー。
スクーズ「それじゃ神業ってのを見せてやろう」
刀を納める。
ベイカー「抜刀術か」
姿勢を低くする。
ベイカー「その技見たことあるぜ」
ベイカーも姿勢を低くする。
ふっ。と短い息を吐く。直後、ベイカーの体に衝撃が走る。
何が起こったか、全くわからなかった。
確実に受けたはずなのに。それを貫いて衝撃が伝わってきた?
スクーズ「言っただろう、技術だってな。お前はただの力技かもしれない。だが俺の技は速度を力に変える技だ」意識が薄れていく。
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