第13話

ゼノ「今日で新東京には入れそうか?」

レイン「うん」

ベイカー「それじゃさっさと行こうぜ。残り1週間もねぇからな」

ゼノ「新東京入ってもどこに本部があるかわからないといけないけどな」

ベイカー「ったく、場所くらい教えろって」

レイン「行くよ」

ベイカー「へいへい」

ゼノ「これがコンクリートジャングルと言われた新東京か」

ベイカー「ひやー。でっかい建物が多いな」

ゼノ「あそこに見えるのが東京タワーってやつか?」

ベイカー「なんだ?半分ないじゃないか」

ゼノ「どうせなんかあったんだろう?兵器が暴れたとか」

ベイカー「あの規模をぶち壊すって相当じゃないか…?」

ゼノ「7大兵器くらいならあり得なくもないだろ?」

ベイカー「本当にいるのか?7大兵器なんて」

ゼノ「いなきゃもうすでに人間は駆逐されているだろうさ」

ベイカー「どうだかねぇ」

レイン「こっち」

ゼノ「もうダメか」

ベイカー「早く夜も走れるようにしてほしいぜ」

ゼノ「いけばなんとかなるだろう」

レイン「来る」

ゼノ「どこからだ!」急いで武器を構える。自分達は感知できていない。

レイン「上!」

全員上を見上げる。

夕方にしてはやけに暗い。光に被さるような大きなものが落ちてきていた。

レイン「逃げて!」

号令と共に逃げる。

あれは相手をしてはいけない。本能でそう察知した。

激しい音と共に風が巻き起こる。

耐え切れない体は吹き飛ばされる。

着地した後先ほどまで居たところを見る。

ソルカーはひしゃげ、跡形もない。

大きな生物と目があった。

その生物はニヤリと笑った。

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