友達が家に来る(9/13)

 そのまま番号を教えてもらい、ゲームを送った。

「ありがと」

「遊んでくれよな」

「もちろん。旭のゲームはお世辞なしに最高だからな」

「サッ、サンキュー」

 目を見られて言うと、さすがに照れる。今まで感想を言ってもらったこともなかったし。優はゲームに戻り、四人でプレイしていた。

 四人は大きな声をあげ楽しんでいた。僕は後ろで本を読みながら眺めていた。この空間には僕と四人の間には大きな壁があるように感じた。四人には僕には持っていないものを持っている気がする。

 聞いた話によると四人は同じ小学校出身らしい。友と雷神と横橋はよく一緒にいたらしい。優は一緒じゃないが、話せる程度にの仲ではあったらしい。つまり、僕と四人はまだ仲が深まっているわけではない。やっぱり壁があるんだ。僕はこれからこの人たちと一緒に学校生活を送るのだろうか。同じ小学校の仲良かったよりの奴とは違うクラスで、同じクラスもいるがそいつとは話したこともない。

 この先が不安だ。僕はなじめない。人柄からそう感じている。

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