友達が家に来る(2/13)

「いいんちょー!」

「どうしたの?」

「いや、ちょっと訊きたいことがあってさ……」


 漣に近づくと話し声が聞こえてきた。誰かは知らんけど。っていうかもう「いいんちょー」って呼ばれてるとか、すご。実は漣ってすごいやつなんじゃねって思えてくる。さすがに話に割って入るのは申し訳ないので、少しそこらへんで話が終わるまで待っていた。三分くらいだろうか。話が終わったので、僕は漣のところへ行った。

「漣」

「ん? どうしたの、川本君」

「今日の放課後来るっしょ。一旦家に帰ってから、再集合ってことになったけどいい?」

「うん。いいよ」

「雷神と横橋にも伝えておいて。一時くらいに学校前の公園来て」

「オーケー。っていうか友って呼んで。私も旭って呼ぶから」

「いいよ。じゃあまた後で」

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