「なあ川本、ゲームってどんなの作ってるんだ？」

「ああ、今までのはRPGを作ってたね。今はRPGにほかの要素を組み合わせたゲームを作ってるよ」

「へえ～。俺RPG好きだから、楽しみになってきたわ」

「あんま期待しないでね」

そんなことを話しているとクラスの数人がこっちに寄ってきた。

「あの、川本さん。ゲーム作ってるのって本当なの？」

その中のリーダー的存在（か知らんけどそうっぽい人）に話しかけられた。昨日の自己紹介と僕たちの今の会話で、興味を持って僕に話しかけたんだろう。

「本当だよ。ネットで販売もしてる」

そう言うと、「マジ？」「すげえな！」「やりたい」とかの声が聞こえた。そのリーダー的な存在の人がこう言ってきた。

「やらせてくれない？」

僕の目に直接訴えかけてきた。有料で販売しているので、あまり無料でやって欲しくない。努力の結晶なわけだから。でも、遊んでくれるだけで嬉しいし、貴重な意見ももらえるかもと思うとやらせてあげてもいいかもしれないと思った。

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