学校生活・新学期(3/4)

 新学期の一日目が終わり、下校時刻となった。僕は一人で帰りの準備をしていると、隣の人に話しかけられた。

「なあ、川本。君の家ってどっち方向にあるの?」

「え? ああ、あっちの校門から出て左曲がった方」

「まじ? 俺と一緒じゃん。一緒に帰ろうぜ」

「うん。いいよ」

 因みにこいつの名前は新多優あらたすぐるだ。さっきの自己紹介で知った。初対面なのに気さくに話しかけてくれて、もう既に少し仲良くなった。まあ、僕はまだ信じきれてないけど。とりあえず、一緒に帰ろうと誘われたのでそうすることにした。断る理由もないし、一人だと寂しいからな。


「君ってさ、勉強どのくらいできるの?」

 帰り道、新多が聞いてきた。

「まあ、自己紹介で言った通り数学はめっちゃ出来るよ」

「それ以外の教科の話だって」

「まあそれなりに。80点は取れるかな」

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