ソファに転がり何を思うか
@i-s_joint
ソファに転がり
妻が別室で子供達を寝かしつけ、私はソファで寝転がりうたた寝しながらやがて来る妻を待つ。そんな暇潰しの一環として何某かを書き留めようと考えた。そしてそれを読んでいただける皆様に感謝している。
ソファというものを2年前に買った。それまでは贅沢品だとか場所を取るとかで全く買う気にならなかった。しかしこの2年間、家での時間の多くをソファの上で過ごしている。具体的には低い肘置きが硬めの枕替わりとなり、薄めのブランケットをかけ、部屋を間接照明的なよく分からない感じに薄暗くし、スマホを眺める。人をダメにする類の、言わば堕落した娯楽時間である。そして時々、娘の食べ残しが寝転がった背中に付着し、年甲斐もなくガチギレするのである。そんなわけで、ソファは良い。人の心を豊かにする。時に勤勉さや気品は失われるが。
また、ソファを置く事で間取りを区分けする事は面白い事ではある。乱雑にモノが散らばる中でソファは頑張れば動かすことはできるものの一種のパーテーションとしての働きがある。ソファの隙間や脚の所に面白いくらいに娘のオモチャやゴミが挟まってて些かの悲しい気分には浸る時もあるが、まあ、良いモノである。この空間を分けてモノを配置する感覚ってのが学生や一人暮らしの時には中々分からなかった感覚である。
私が大学に入学し独り暮らしを始める時にまず考えた事は家具を壁に置くことだった。そうすると必然的に部屋の真ん中に余ったスペースが出来る。どういう形でその居住スペースを確保するかを家具の置き方から逆算するのであった。数少ない例外でテーブルはあるが、これも邪魔にならないようにしながらキッチンからモノを運んで置きやすい所に配置するのであった。
さて、これらに対してソファは『くつろぎの空間を作るためにこれくらいのスペースを部屋から貰う』事だとかテレビはココだからソファはここらへん、みたいな。言ってしまえば目立ち加減が部屋の主人公状態であり、ソファとローテーブルが部屋の主題を提示し始めるまである勢いだと思う。存在感が圧倒的なのである。あと家具屋に行くと他の家具の値段と比べると高めでビビる。
そんなわけで、部屋の空間作りとしてソファの話をしているが、当たり前の話ではあるのだけど部屋の長さを予め測る方が良い。靴のサイズが27.5だと思ってたら最近27でもいいか?と思った矢先26.5が普通に入りうる適当人間の僕が勧めるくらい、ソファ買うのに部屋のサイズは計測すべきである。まず、欲しいソファの長さがある。寝転がってスマホをいじったり、誰かと並んで座ったり、用途がある。そして用途を満たす長さのソファが思ったよりデカくて予定してた場所に置けないと、もうその悲壮感溢れるゾーンを部屋に内包したまま生きていくか、妥協して別の配置に慌てて検討し直すか、という話になる。ちなみに見取り図はパワポで作れる。部屋とかソファとかテーブルを1/10スケールで四角いオブジェクトに見立てて並べると60cmの通路は確保できるかなー?とか安っぽいおうち間取りシミュレーションゲームが出来る、課金することでリアルに部屋に家具が来る、怖いね。
長くはなったが、僕はこういう文章を延々と書く。人によってはちっとも面白くないだろうけどつい考えちゃう類の話を書いていくつもりである。
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