夢の中の営業

 ガシャン!



 まただ……またすごい勢いで追い出された。

 ここまで取り合ってもらえないのは初めてだ。





 私は、幼稚園や保育園なんかに営業していた。


 もちろんこのロンパースや哺乳瓶なんかの営業である。

 今日はねこさんだというのに……



 自ら着て、宣伝しに行ったのだ。

 副社長の提案である。





 ところが、どこも間に合っていると、取り合ってくれない。

 そもそもロンパースもオムツも卒業済みだとのこと。

 警察を呼ぶぞと脅されもした。






 ……こんな大人向けの良いものなのに、なぜだろう。








 いや、大人向けなら、なぜ幼稚園に営業に?


 そうよ、高校とか大学とかに行くべきなのではないかな……








 いや、夢なのだし早く終わらせたいのだから、はやく帰ろう。



 実演の為に前もって水を飲み、我慢状態で臨んだのだが、門前払いである。

 今出すと職場まで気持ち悪いが、でも我慢は良くない。



 音声を一々聞かずとも、脳内で再生すれば事足りる。

 成長を実感できる。



 職場で替えてもらわないと。

 気持ち悪いけどしょうがない。




 しかし職場は良いが、家だと自分で替えねばならないのはなんとかならないだろうか。

 翌日のロンパースも自分で用意している。


 なんかおかしい気がする。









 昨日は母がまた出てきた。


 しかし今は居ない。

 どこかに区切りは合ったようなのだが、どこに……

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