第三十五話 戦略的ミャーコの戦闘講座

「にゃにゃにゃ~? こいつは強いにゃぁ~~~」


 ミャーコはオークナイトを相手に戦っていた。


 今回は俺と二人で潜っている。


 俺は炎魔法を重点的に鍛えている。


 フレイムダンスの後にオメガフレアやアトミックファイアをぶち当てる。


 ミャーコはナイフをナイフ術で扱っている。


 ナイフは俺が錬金術で錬成している特殊なナイフでアダマンタイト合金を使っている。


「にゃるほど~~~ヒロキこいつは動きが遅いけど耐久力が鬼にゃ危ないにゃ気を付けるにゃぁ」


「気を付けておくよ」


 戦闘を行う上でミャーコは敵をよく見る。かなりの頻度で敵を凝視する。敵の戦い方を熟知する。最大限の努力をするミャーコ。ミャーコは戦闘に関しては譲れないものがあるらしい。


「オークナイトはナイフで何度も切り裂かないといけないにゃ」


 続けてミャーコは言う。


「ナイト系は戦闘力は高いほうにゃ」


「ナイト系は俺だと躱しやすくなるぞ」


「それはお得にゃ」


  

 今日はもう戻る。


 家ではエルシャとスゥがいた。


「朝から盛況ね」


「うーん眠い」


「二人とも寝てたのか」


「うん、寝てた」


「スゥも寝てた」


 昼ご飯にしようかと俺が言う。


 そしてお昼ご飯に鮭を焼く。


 納豆も食べる。


 目玉焼きも焼く。


「納豆好き」


「スゥ納豆好きだな」


「うげっ私は納豆嫌い」


「エルシャは嫌いなものは嫌いだな」


「鮭は好きよ」


「ミャーコは魚は好きにゃ」


 とまあそんな感じでお昼ご飯は盛況に終わった。


 ミャーコが説明をする。


「オーガは危険な相手だにゃ逸れ敵が出てきた時にヤバかったにゃ」


「俺だと大丈夫だと思う」


「自信過剰は危険にゃ」


「そうだよな」


「そうにゃそうにゃ」


「何やら楽しそうね」


「エルシャも聞くにゃ?」


「ミャーコの戦闘講座なかなか有料級だぞ」


「スゥも聞く~~」


 そのあとミャーコの戦闘講座は続いた。


 そして三時のおやつを食べて(プリンを食べた)、ダンジョンに行く。


 三十三階層まで来た。


 オメガゴブリンが出現する。


 オメガと付くだけに異常に強いゴブリンだ。


 速い流星のようだ。


 武器は石を掴んでいる。


 それを投げてくる。


 石を何個も持っている。


 怖い。投石してくるとか普通に厄介なゴブリンだ。


 しかもオメガという戦闘技法を使ってくる。


 身体能力だけじゃなく精神技法まで異常に上がっている。


 なんだこいつら強すぎる。けど雷撃とか雷影槍で敵を貫く。


 ミャーコが爪を巨大化させて切り裂いている。


「強化(ジャット)これで爪が超合金のように固くなるにゃ!」


「ミャーコは色々できるな」


「戦闘に関しては色々できるにゃ」


 オメガゴブリンを爪で切り裂いて倒していた。


 オメガゴブリンのドロップ品は魔石。


 デカい魔石を落とす。これは錬金術で使用することができる削り粉として使える。


 レアドロップ品は中級ポーション。


 中級でもなかなかに効果が高い。


 デカい傷でも治せちゃうくらいの効果だ。骨折とかもだいぶ良くなる。


 オメガゴブリンをなかなかに倒して三十三階層を沢山攻略しておく。


 超レアドロップ品もあった。まさかのオメガの巻物。


 敵の秘術が習得できる巻物とは。


 俺は早速使った。


 なかなかのスキルだ。


 使用MPも無しでHPを10消費するだけだ。


 なかなかに強力だ。


 頭も良くなるし良いところづくめ。


 さて三十四階層を攻略するぞ。

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