第34話守護聖人対干支十二神
ヴァチカン 聖王国 聖堂教会 は一転、一輝の聖人認定を取り消し、二代目魔王 阿修羅と名付け危険な存在だと世界へ訴えた。
日本の宗教機関は大喜びだったが、日本での一輝の人気は一向に落ちない、体の欠損が治った冒険者の第一線復帰、そして復帰してからの爆発的な税収の増加、もとより傷ついた体で痛みを伴いながらダンジョンに無理やり潜っていた人間達の肉体は健全になり、更には一輝の軽いアドバイスにより実力が劇的に伸び、ダンジョン内での狩りの安定など様々な要因で日本の冒険者の給料は劇的に高騰し、まさにバブル。
更には病気の分野でも治療が確立していない病気を仙医術で治療、その知識は一部の現代医術と知識的に合流させ、医療方面でも大活躍し、一般人から荒神様として人気が高く。
日本を安定させる女神である、天照を抱っこして一般人を格安で治療する姿は国民の心を打った。
六条十二関所は国民からも人気の高い観光地となり、また攻める敵が第一関所からちゃんとした道筋をたどらないと本堂にたどり着けない要塞ともなっていた。
ヴァチカンは一輝討伐の名の元に国内の守護聖人、十二神を日本に送り込み、日本は危険な彼らに無理に手を出さないで十二関で受け止める形となった。
第一の関 子
干支十二神 根津源一郎が守護する第一の関に堂々にも十二神は勢ぞろいしていた。
根津源一郎
「おやおや、こいつは物々しいですなぁ、お早い御帰りでアレックス・カイザー殿」
アレックス
「源一郎、悪いが通させてもらうぞ!」
源一郎
「さぁて何人が通れますかね。ずいずいずっころばし・・・・」
アレックス
「させんぞ!」
源一郎が文言を唱える前に、アレックスの拳が源一郎に突き刺さる、それを源一郎は量の手で受け止めた。
アレックス
「今のうちにいけ!目指すは本堂!阿修羅の首!」
源一郎
「レオのアレックスともあろう人が不意打ちとはねぇ、こいつはおどれえた」
アレックス
「獅子はうさぎを狩るのも全力でやるものだ。それが例えネズミであろうともな!砕けろ源一郎!ボルカニックプラズマ!!!」
十二神特有の光速を超えた拳、紫の雷を纏い、光速の拳の雨が源一郎に襲い掛かる。
源一郎
「ちゅうちゅうタコかいなってな、なめんねぃ!!根津流、鼠返し!!!」
源一郎に襲い掛かった、ボルカニックプラズマの無数の雷撃はくるんと跳ね返され、アレックスに向かって着弾する。
アレックス
「なにぃいいいい!!!」
激しい煙につつまれ、もうもうとする中、動く影。
源一郎
「自分の牙でやられちまったかい?始末しちまったのなら、おいらは残党を追わせてもらうよ」
アレックス
「見くびるなよ源一郎、自分の牙で傷つく馬鹿はおるまい。ボルカニック!!ライオネル!!!」
今度は巨大な雷球が源一郎を襲う!
源一郎
「ちぃ!かえしきれねぇ!」
ドギューンといった激音と共にボルカニックライオネルは源一郎に着弾する。
アレックス
「はっは!散ったか!源一郎!!!」
そう勝ち誇るアレックスの後ろに、頭に軽く血を流した源一郎が立っていた。
源一郎
「調子こいてんじゃねぇぞ、クソガキ、根津流、鼠落とし!!!」
アレックスは天高くかちあげられると、地面に向かって叩き落とされ、ダメージを負った。
アレックス
「くぅ、これしきで・・・・・」
源一郎
「泥仕合になりそうだなぁ、アレックスよぉ」
一方第二関では・・・・・・・
干支十二神 牛 前沢 雫対 守護聖人 タウラスのレックスとの戦いが繰り広げられていた。
レックス
「小娘!貴様本当に牛を継ぐ者なのか?あまりにも小さすぎる、これでは虐め所か虐待になってすまうではないか!?」
小柄でサイドポニーの雫は荒々しく怒る。
「人を見た目で判断して!アンタなんか無駄にデカいだけじゃない!」
レックス
「ふ~む・・・・まぁ先手は譲ろう、かかってくるがいい!」
雫
「馬鹿にして!目にものみせてやるわ!前沢流!牛咲!!!」
レックス
「なにぃぃいぃ!これは!!ごばぁああああああああああ!!!!」
光速を超え、次元を歪めながらの雫の突進を受け止め、壁に叩きつけられたレックスの壁の後ろは、血の華が咲いた様な跡が出来上がっていた。
雫
「なによ!大したことないじゃない!!!・・・・ほかのみんなは大丈夫かなぁ」
第三関 虎 そして四方を守る四神でもある 白虎 古賀 大河 対 守護聖人 アリエスのカミール
大河
「ヴァチカンのクソ守護聖人共、実力を勘違いしてのこのこと攻め込んできやがって」
カミール
「六条一輝は危険な存在だ。僕たち全員が投入されるほどね」
大河
「おかげで今の日本は絶好調だぜ?馬鹿にできんもんだよなぁ、白虎神爪!!!」
軽く振った手から巨大な斬撃が無数に重なって放たれる。
カミール
「グレインテッドウォール!!!」
カミールの繰り出した壁が爪の形にえぐられる。
カミール
「驚いたな、グレインテッドウォールは攻撃を受け付けない完ぺきな壁、そして並大抵の攻撃は跳ね返してしまうのに」
大河
「貧弱な壁だぜ?驚く事はねぇよ、守護聖人、てめぇが下、俺が上、ただそれだけのことだ!白虎爪掌!!!」
斬撃の雨あられが、壁を切り裂きカミールを襲う。
カミール
「くぅ!!メテオレイン!流星雨!!!」
驚くほど多い斬撃の攻撃と、流星の様に振ってくる岩の群れがぶつかり合った。
守護聖人と干支十二神の戦いは続く。
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