縁凜奇譚
縁野 凜
霊感持ちの日々
霊感の目覚め
霊が見えるようになったきっかけ
私がまだ幼稚園の頃。
早朝のまだ薄暗い時間、トイレに起きた際それは突然やってきた。
福島県。
東北の春先、朝晩の冷え込みはまだ油断出来ない。
二階で寝ていて、トイレに行きたくなり布団からモゾモゾと這い出す。
一階に降りて左に曲がると、正面がトイレ。
ニコォ・・・
おかっぱの、紺色の膝下程の丈の着物を着た小さな男の子?女の子?
私は怖くなり、逆方向へ走り、祖母の部屋へ駆け込み、布団に潜り込む。
震える私を見て「何が見だんだねぇ」と、祖母が声を掛けてくれる。
祖母も寺で修業を積んだ方。
地域の相談役でもあり、簡単なお祓い等もしていた。
祖母にはわかったのだろう。
ちなみに私の家系なのだが、父方は長男が代々見える家系。
ただ見えるだけなので、特に何かが出来るということは無い。
親戚が集まった際に霊が通ったりすると、各長男が同じ方向を見る為面白い。
お嫁さんや子供達は怖がっている。
母方は代々様々な力が備わっていた。
私が記憶している限りだが・・・
祖母の兄(長男):降霊
(次男):霊視
祖母 :お祓い、霊視
母の姉 :交霊
母 :予知夢
母方の家計を遡ると、会津の鍛冶屋であることがわかった。
面白い話だが母方の血を引くと、代々日本刀が守護霊に憑くとのことだ。
そして私。
どうやら父方、母方の力を存分に受け継いだようである。
現在の私は簡単な霊視、お祓い、霊気診断をしている。
本気で修業をしていない為、あくまでも簡単な・・・という程度。
成長毎どんどん力が強くなっていく。
そして私にも日本刀が憑いている。
物心がついた時から現在まで、刃物で怪我をしたことが無い。
自傷でない場合には守って頂けるようだ。
一例を挙げると・・・
小学三年生 カッターでダンボールを切っていた時、押さえる手の位置が悪かった為、本来なら親指を吹っ飛ばす力で刃が当たったが、跡もなく無事。
中学二年生 他校の生徒にカッターナイフで腹を刺されるも、学ランに穴が開いただけで無事。
中学三年生 他校の生徒にバタフライナイフで刺されるが上記に同じ
高校一年生 隣町の奴に上記に同じ
高校二年・・・以下、25歳まで同様です。
現在では危険予知、そして一番大切なある程度の良識を身に着けた為、お世話にはなっていない。
何故このような生活を送っていたかは、いつかお話するとして・・・。
まさに黒歴史。
私の力を知っている方には、時折霊気での診断をご依頼頂く。
簡単に説明すると、その方の霊体の色やズレ、輪郭、強さを見て、健康状態や、身の回りで起きていることを診断。
また、霊体を深く追っていくと、現状何が心に負担を与えているかがわかる。
一つ例を挙げると、従妹がストーカーに悩まされていた。
彼女の目を見て、住む家の間取りが見える。
そして彼女の部屋。(許可は頂いている)
窓の外から男が見ていた。
生霊だ。
特徴を言うと彼女はハッとして、「会社の上司だ・・・」と。
彼女は同僚と付き合っていたようで、それに嫉妬していたようだ。
以上の理由で安定して心霊体験をしている為、ネタには事欠かない。
心霊番組は数あれど、どうにもセンスを疑ってしまう。
作っている人間が、霊を見たことが無いのが丸わかりなのだ。
こんな怪しい話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
人によっては人格を疑われてしまうような話だが、もしお好きな方がいらっしゃれば、今後ともご贔屓に・・・。
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