緑と黄と紅と

織風 羊

黄緑色



休日の朝

夜来の雨も止む曇り空


霧雨が街を漂えば

煙った朝に山が息を吹き返す


赤く色付く前に

かすかな香を乗せて

黄色の蕾が枝から顔を覗かせる


風に揺られて

肩に落ちてきた金木犀が

秋はもうすぐだよと微笑めば


私は

今日は洗濯物を外には乾せないねと

空を見る

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