みんな恋人。全員まとめてかかってこい!!!
ALC
第1話その一言でハーレム生活始動!
モテてモテて困った経験はあるだろうか?
恋人がいると公表しているのに告白を毎日受けたり…
バレンタインには一年間では食べ切れないほどのチョコを受け取ったり…
通っている高校はもちろんのこと他校にもファンクラブが出来ていたり…
街を歩けば黄色い悲鳴を浴びたり…
とにかく普通に過ごすのは僕には困難だった。
そんな僕も少しずつこの体質に適応するようになり、現在では社会人として過ごしている。
未だにモテるのは変わらないのだが…
恋人に愛想をつかして別れた次の日。
早速僕は同僚の告白を受けることになる。
「何番目の彼女でも良いです!付き合ってください!」
この一言がきっかけで僕の中の倫理観は確実に変化していくこととなる。
そしてその日からハーレム生活は始動するのであった。
告白をしてきた同僚は九条カレンと言う女性だ。
外見はもちろんのこと内面も美しい女性であるのは言うまでもない。
「それって…僕が何人も恋人を作っても許してくれるってことだよね?」
告白の返事をする前に確認事項のように尋ねると彼女は必死で頷く。
「はい。恋人が何人居てもおかしくないほど崎森くんがモテるのは知っていますから。我慢とかじゃなくて…恋人が何人居ても良いと思います。私一人が独占できる人じゃないですから」
「そうなの?それって苦しくない?」
「何でですか?推しの恋人になれるんですよ?他の娘も崎森くんと付き合えるなら何番目でも良いと思うはずですよ」
「推しなんだ…わかった。心に留めておくよ」
「はい!じゃあ付き合ってくれるんですか?」
「もちろん」
「やったぁ〜♡」
カレンは異常なほどに喜ぶと街中だと言うのに僕に抱きつく。
それに苦笑して頭を軽く撫でるとその足で僕の家まで向かうことになるのであった。
翌日。
職場に向かうと後輩である
「崎森さん。私も彼女にしてほしいです」
少しだけクールと言うかダウナーな女性である名波と相対すると僕は首を傾げた。
「どういうこと?」
「九条さんから話を聞きました。告白すれば付き合ってくれるって」
「そういうわけじゃないんだけどね…偉そうかもしれないけれど僕だって選ぶ権利はあるよ」
「じゃあ私はダメですか…?」
「全然ダメじゃないけど?」
「じゃあ付き合ってくれるんですか?」
「そう言ってるね」
「ありがとうございます。早速今夜食事にでも行きませんか?」
「わかった。じゃあ後で」
休憩室で名波とやり取りを終えるとカレンに連絡をした。
「名波さんも恋人になったよ。今夜食事に行ってくるから」
「わかりました。良かったですね♡」
「何で喜んでるんだか…」
「恋人や推しがモテるのは嬉しいことですよ♡」
「よくわからないな…」
そんなやり取りをしながら再び仕事に向かう。
仕事を終えると約束通り名波と食事に行くことになる。
そして食後はそのまま僕の家に向かうことになるのであった。
これから僕こと崎森タカシのありえないほどのハーレム生活は始まろうとしているのであった。
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