Personality Online 〜二重人格なせいで特殊ジョブになりました!?〜

宵月ノル

プロローグ 

「う〜ん、ゲームなんかあんまりやったことないんだけどなぁ……本当にやりたいの?ゼロ。」


『もちろんよ?レイ。私が嘘を言ってないのは分かるでしょ?』


そう言われて机の上にあるゲーム機のパッケージを見る。このゲーム機は最近出たばかりで入手困難とクラスメイトが言っていたものだ。それをどこからかゲットしてきたゼロは本気だろう。まぁゼロが本気なことくらい言われなくても分かっているのだが。


「分かったよ。ゼロにはいい話し相手になってもらってるし、日頃のお返しとして……」


『決まりね。じゃあはい、これ。私が遊びたいソフトよ』


「《Personaality Online 》???」

えっと、Personaalityって性格とかそんな意味だっけ、性格オンライン??


『《Personaality Online 》は基本の種族とジョブに加えて性格に応じて特殊種族や特殊ジョブにつけることがあるそうよ。私達がキャラクリエイトしたら面白いことになると思わない?』


「そうだね〜私達がじょぶ?きゃらくりえいと?したら絶対に面白いことになるね!」


『《Personaality Online 》は明日サービス開始よ。今日のうちにゲーム機のセットとダウンロードをしておきましょう?』


「そーだね〜」

そう言ってレイは初期設定を始めるのだった。

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