レイドコンテンツ開始のお知らせ

◆ 武王国ガトランタ・コロッセウム ◆



 ――――やっぱり油断出来ない。危うく負けそうになった組が居た。


「よし、今日もマッチングしなくなったね……。どん太、なんだか今日のプレイヤーは強かったね」

『わう! (強い人居たよね! 5回当たった!)』

「全員ペネ貼ってマジックバッグから爆弾投げまくり作戦。あれは面白かった」

『わんわんっ!! (どっかーんのやつ、いっぱい投げてきたね!)』

「まあ爆弾、蹴り返したら大慌てしてたけどね。それに爆弾系でペネが剥がれるんだね~。そういえばミサイルでペネ剥がれてたもんね、鯨の潜水艦」

『わうぅ~~! (お友達のもわもわ、剥がれてた!)』

「ん、爆弾は気をつけようか」


 全員マジックバッグ系防具とかアクセの大量持ち込みで爆弾投げてくる4人組、あれは面白かった。マジックバッグ系防具は、しゃーちリュックとか虎ッキングリュックみたいな装備で、マジックポケットの分だけアイテムが持ち込めるらしい。サリーちゃんが鎧とかにいっぱい仕込んでるからいっぱいアイテム使える~ってのはその辺りだね。まあでも、向こうもまさか投げた爆弾を蹴り返されるとは思ってなかったらしい。ニヤニヤしてた顔が一瞬で青ざめて面白かった。


「あれは対策しないとダメだわ。リアちゃんとマリちゃん辺りに対策方法を教えておこう」

『わうっ!! (帰ろ!)』

「帰ろっか」


 まあ今日もレート7,001まで上がって止まったし、今日はここまでにしよう。いろんな攻撃を仕掛けてくるプレイヤーが居て、いやぁ~面白いなあ~……。参考になる。そしてやっぱりプレイヤーはレベルとか関係なしに『奇策』が怖い。あのペネ+爆弾魔パーティは本戦に上がってくるかもしれないわ。


「あの~っ! すみませ~~ん!」

「…………」


 誰……。誰? 誰、このピンク混じりの金髪ロングのやつ? プレイヤー? プレイヤーだわ。流石にリアモジュではないね、誰? 怖いんだけど。近寄らないでくれる? 帰りたい。どん太返事してよ私の代わりに。無理、初対面の人は無理。ギルドメンバーで初顔合わせと違うんですよ。無理。


「私、アリス・ミィナっていいま~っす! 知ってますか~? 有名人なんですけど! あ、華胥の夢の、リンネさんであってますよね? 初日に当たってますから間違いないですよね~? ずーーっと探してたんです~~」

「…………です…………けど……」


 なんだコイツ……。イラッとする、そうだ……ペルちゃんに『変なのに絡まれたら録画機能を使って録画』って言われてたね。録画、録画……。


「私もちゃちゃちゃっとレベル100になりたいんで~、リンネさんが行ってるところに連れて行って欲しいんですけど~。いいですかぁ~? 有名人を連れて行ったって、メッチャ自慢出来ますよ~!!」


 殺意。殺意。殺意。殺意。殺意。今10段階中、5……ぐらい。


『ガゥゥゥゥゥ…………!!! (こいつ嫌い!)』

「(どん太……私もこういうヤツは嫌いだけどここで騒ぎを起こすな……)」

『グゥァァァウゥゥゥゥゥ…………!!!! (なにかしたら食いちぎってやる……!!!)』

「あ! それ・・を使ってレベル上げしてるんですよね? 私も連れてって欲しいな~って~。一人増えるぐらい大丈夫ですよね? 今のギルドの人達に連れてって貰うだけじゃレベルが全然上がらなくって――――」


 ――――殺す。どん太をそれ・・って言った。一気に殺意マックスだよ、絶対に殺す。いいや、堪えるんだ…………。待つんだ私、今殺すな……。こいつは徹底的に殺す、必ず殺す。絶対に殺す……。でも、ここじゃない……! ここで殺したら、最終的にバビロンちゃんの顔に泥を塗ることになる……。私は、この場所に代表として選ばれて、会場に来てるんだから……。それは出来ない。冷静になれ、冷静に。


「今……居る、ギルドさんは? どちら、なん、ですか……」

「ルナリエットに拠点あるんですけど~。セントミィナってギルドで――――」

「どん太、帰るぞ」

『グァァゥウ!!!!! (なんで!! こいつ嫌い!!)』

「え、ちょっとぉ~、まだ話終わってないんですけど~?? おかしくないですか~?」


 ルナリエット。セントミィナ、こいつメルティス側のプレイヤーか。ルナリエットにはバビロン側のプレイヤーはカルマ値が低くて異端審問官にバレる。


「私、す~~っごい人気のリアルでカリスマアイドルなんですけど? え? 私のことをレベル100にしました~連れていきました~ってめっっっちゃ有名になれますよ? 断るんですか??」

「第一……どん太を、それ・・って呼ぶ人に、関わりたくないんで……」

「あ? なにそれウザ、キモ。超笑える、え? マジで連れてかない気? 晒すよ? メッチャ暴言吐かれた~怖い~~って。メッチャ拡散されっから。お前終わりだよ? あ、根暗っぽいし知らないかもしれないけどさ、皆に姫、姫って呼ばれメッチャ愛されてんだよこっち。超有名人なわけ。おい根暗女、聞いてんの? 黙って言う事聞け。二度とまともにメルティスオンライン出来なくなるよ?」


 ギルドポータル。帰る。殺す。帰る。ルナリエット。殺す。帰る。帰って殺す。


「来い、どん太」

『グァァァゥゥゥゥゥゥ…………!!!!』

「おい!!! ふざけんな、うち・・のこと怒らせたな、絶対晒す! 逃げん――――」


 ――――殺す。




◆ バビロニクス・ギルドルーム【スイート・お昼寝大好き視点】 ◆




「あ、お帰り~リンネちゃ――――」


 え…………。リンネちゃん、顔がすっごい、怖いんだけど……。どんちゃんも、すんご~くガルガル言ってる……。こんなの初めて見た、ねえ……?


「ただいま、です。これ、見てください」

「え~? どれどれ――――」


 ん? なんか録画して来たんだ? どれどれ、何か理不尽な目にあったのかな~? こっちも地獄パーティの1階で自動人形姫グリムヒルデちゃんが出て、ぼっこぼこに負けてきたばっかりなんだよ――――ん? んん? 


「なんやなんや?」

「何見てるの」

「エリスちゃんも見たい見たい~…………あ゛?」

「――――脅迫で運営に通報だな。まったく、ここはこの手に絡まれまくるな」


 いや、いや~……こいつか~~……。なるほど~? 僕たちには連れて行って貰えなかったから、リンネちゃんを狙ったワケか~……。あの時はこっちが複数人だったからこいつ一時的には引き下がったけど、こいつの近衛騎士・・・・とか言うのが暫くPK仕掛けてきたっけな~。まあ装備をペルちゃんに没収されまくって攻撃して来られなくなったみたいだけど。なるほどぉ~? ネームカードで装備を取られる心配が無くなって、強気に出て来たってワケか~。

 ん~で、実際に会ったリンネちゃんがいつもの取り巻き誘導攻撃をしやすそうに見えたから、やっちまえ~ってことね~? あのギルド、収容限界の100人までギッチリ入ってるっぽいし……数で押せると踏んだか~?


「――――よし、潰そっか~」

「……お~? やる気だねえ~」

「リンネちゃんにここまでボロクソ言うたカスアイドル、許せへんわ!! どんちゃんをそれ・・言うたのが何より気に食わへん!! 叩きのめしたるわ!!!」

「いいよ、今すぐ潰そ? ルナリエット行こ?」

「リンネちゃん、さっきの動画を運営に送っていいか? 脅迫行為、粘着行為、その報復権を申請しようぜ」

「どうする~リンネちゃ~ん?」

「徹底的にやります。メルティスオンライン出来なくしてやります。動画、誰でも、自由に、使って……下さい」


 お~し。自由に使って良いんだね~~?? じゃ、僕のトゥイッターでこの動画を後で拡散して貰おうか~。掲示板にも後で投稿しちゃお~っと。ハッゲの通報の結果待ちだねえ…………。このゲームの通報機能を舐めてるねえ、あいつら。超高性能AIからの判断が即座に返ってくるんだよ~?? 動画付きの通報は特にね?


『ギルドシステムメッセージ:サブマスター【リンネ】が特定のギルドのギルドマスターから脅迫行為、その他迷惑行為に該当する複数の違反行為の被害に遭ったことを確認致しました。ギルド【華胥の夢】には【全面的に運営による処罰】と【運営による処罰と報復権】のどちらかが与えられます。今回の場合、報復権は個人を対象とせず、敵対ギルドを対象とすることも可能です。ギルドマスター及びサブギルドマスターは話し合いを行い、投票を行って下さい』

『ギルドメッセージ【お昼寝大好き】:新入りの皆さんは知らないと思うので説明しまーす。僕たちはいろんなギルドから逆恨みをされたり、嫌がらせを受けていた時期があり、最近大人しいなーと思っていたら【セントミィナ】というギルドのギルドマスターから、リンネちゃんが途轍も無い脅迫行為と嫌がらせをされました~。脅迫行為を受けている最中の動画はギルド掲示板に添付されてます。で! 僕はこれからセントミィナを潰しに行きたいので、もしも一緒に行きたい人が居たら来てくださ~い。以上』


 え? 投票? するまでもないでしょ、全員報復一択でしょ? ねえ?


「俺は報復だ。前からむかっ腹が立ってたんだこいつらには」

「ワイも報復や。当然や!」

「報復。潰す」

「エリスちゃんも報復~。前にPKされて取られた装備の恨みもはらしま~す」

「ペルちゃんは無投票だけど、まあ報復――――」

『ペルセウスがログインしました』

「わたくしのぉぉぉ!!! あーちゃんにぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!! 殺しますわぁあああああああ!!!!!!!!!!!」


 ――――うわ、熱あるって聞いてたのに、来ちゃったよこのお嬢様……。


「…………来てくれたんだ」

「熱が下がったのにまた上がりそうですわぁああ!!!??? 絶対に潰す、投票? するまでもないですわ、今すぐ行きますわ! 今すぐ潰しますわよ!! あーちゃん!? あーちゃん怖かったわね、わたくしが一緒に居なかったのが悪かったのですわ……」

「ペルちゃんは悪くないよ。この…………なんだっけ…………リアル、カスアイドル? こいつが悪いんだよ」

「っぐぅぅぅうう!!!!! あら!? リアちゃん、フリオニールさん、それにマリアンヌさんは?」

「ローレイ側で、遊んでる」

「迎えに行ってきますわ!!! 緊急事態だと!!!」

「あ……あ、ありがと……」


 リンネちゃんの殺意が一周回って、冷えっ冷えになってるよ……。周囲に居たら凍結食らうんじゃないの、これ? まあ、凍結されるのは今からぶっ潰しに行く連中なんだけどさ?


「――戻ってきたッス!! あいつらまた来たんッスか!? 今度という今度は許さないッスよ!!」

「緊急事態と聞いて戻ってきました」

「戻りました~~。いやーお昼寝さんにチラッと聞いてたところですよね? あ、これか~…………うわ~これよくその場で殺さなかったですね」

「高菜君の言う通りだわ。リンネちゃんよくその場で殺さなかったね~?」

「…………あの場所で、PKとかの騒ぎを起こすと、天下一出れないかもなんで。それは、バビロンちゃんに代表に選んで貰ったのに、泥を塗る行為だから……」

「バビロンちゃんへの愛かぁ~~!!」

「愛だなぁ……」

「流石や……。ワイやったら代表とか忘れてその場で叩き斬ったるところや」

「バビロン様への愛。そしてどんちゃんへの愛」

「よっ! なんだか随分、物騒なことになってんな」

「シュタークさんもおかえり~」

「うおーーーい!! まーーーたあいつらかー!!!」

「そうなんだよ盾なろ君~。僕たちじゃ叩け無いと思って、気の弱そうなリンネちゃんをターゲットにして来たんだよ~」


 続々と皆帰ってきたね~。凄いな~ギルドメンバー大集合だ~。


「――――どこのどいつだァ!!!!???? リンネちゃんにぃぃいいい……!!!! リンネちゃんにぃぃいいいいい!!!!!!!!!!! 酷いことした奴ううううう!!!!!! 殺す殺す殺す殺す殺す……!!!!!!」

『ぎゅぁぁ~~~!!』


 ――――つくねちゃん、ブチギレてるよ……。つみれちゃんが精一杯吠えてるけど、ごめんね、可愛い……和む……ちょっとだけトゲトゲした心が落ち着いたよ。


「わっちが、焼き殺す……! 焼きます…………」

「まあ待て、相手はルナリエット聖王国に居る。乗り込むにはあっちのギルドメンバーだけじゃねえ、聖王国のガードやら異端審問官やら戦闘神官も出てくるぞ」

「そうだねぇ。ん~報復するにも、まずはどうしよう――――」



「――――国落としなら、此方が十八番に御座います」




 お…………? 姫千代ちゃん……?!


「千代ちゃん!? 丸一日はダメじゃないかって、マリちゃんが言ってたのに、大丈夫なの!?」

「ええ、平気で御座います。むしろ前よりずっと調子がいい程で。敵国の地図はありませぬか?」

「私が出しましょう。姫千代さん、これがルナリエット聖王国を見下ろした地図です」

「ただいま戻りましたわ!!」

「……驚いた。なんていう、大きさ……。前よりずっと元気そうだ……信じられない」

『ヽ(`Д´#)ノ』

「戻りました! 早く滅ぼしに行きましょう!!」

『ガウゥゥゥゥ!!!!! (あいつ許せない!!! ご主人の敵だ!!!)』


 うわあうわあ、リンネちゃんのところの物騒な子達が、もう大激怒だよ……。普段温厚なフリオニールさんまで怒ってる……ん? 奥の部屋に行った……? 何を――――うわああああああ!!!???


「な、な、なに、なにそれ!?」

「魔界装甲騎士フォーマルハウトさ。我の最初の作品なんだが…………。ま、まあ、とても強いマシンさ!」

「乗り込む所がないんですよねっ!」

「う゛っ゛……!?」


 ヤバイよ、なんか秘密兵器みたいなのまで引っ張り出してきてるよ……!? もう、戦争だよこれ、戦争……。わぁ~わぁ~~……!! わあ!? 今チラッと見たけど、ええ!?


「あれ!? この時間なのにほぼ全員居る!?」

「もう23時だぜ。すげえ団結力だな」

「おうギルマスー!! もうトゥイッター5,000RTされとるで!」

「あっち、火消しに苦しい言い訳してる。無様」

「まあこれからも~~っと燃えるんだけどね~」


 リンネちゃんの撮影した動画、掲示板とかトゥイッターに上げたけど……滅茶苦茶燃えてるねえ~~!! んじゃ、ほぼ全員揃ったところで~……。


「はいはいは~い。皆さんこんな時間に集まってくれてありがとうね~。皆動画は見たかな~? 僕たちに結構初期から粘着して来てたギルドの一つ、セントミィナのアリス・ミィナがサブマスターのリンネちゃん個人に脅迫行為、迷惑行為をしてきました。ここのギルドは前から僕たちにPKを差し向けてきたり、誹謗中傷を流したりして来て一度注意を受けて大人しくしてたんだけど、多分前は居なかった新人のリンネちゃんがあっという間にレベル100になったのに気がついて、リンネちゃんなら取り込めるか引き抜けるか、まあいいや、そんなことが出来ると思ったみたいで声を掛けてきたみたいで――――」


 まあ後は動画の通り、そして投票は僕の最終決定待ちで止まってるってことを伝えて、誰も質問がなければ――――。


「――――というわけで、敵対勢力の本拠地っちゃ本拠地であるルナリエット聖王国に乗り込んで、敵対勢力と共にセントミィナを徹底的に潰しま~す。わざわざ報復する理由? だってもう、我慢出来ないんだも~ん!!!」

「そいつぁ良い。俺も行くぜ」

「うわ~35人も居るんッスね~。派手に暴れるッスよ~」

「行くで行くで、目にもの見せたるわ!」

「おし、じゃあ宣戦布告前にメシ食ってから行こうぜ」

「殺すぅぅ……!! 殺すぅぅうう……!!!!」

『ぴゅぎゃぁぁ~~!!』

『ガゥゥゥゥゥ……!!』

「お姉ちゃんの敵、そして私の国が滅びた間接原因です! 絶対に許しません!!」

「話は聞いた。やはりいけ好かない連中だ、一度ふっ飛ばしたぐらいじゃ足りないらしいね」

「ええ、ええ。その後此方達が西門から侵入、挟撃を防止すべく散開し――――」

「なるほどつまり――――」


 姫千代ちゃんとミッチェルさんなんて、もうどう攻め入ってどう落とすのかまで話し合ってるよ……。本気度が、違いすぎる……。まあ僕も、リンネちゃんをこんな目に遭わせた奴らなんてただじゃ置かないけどね?


「じゃあ、報復権を選択するよ~。反対の人は~?」

「「「「「…………」」」」」

「賛成の人~~!!!」

「「「「「殺るぞぉぉおおおお!!!!」」」」」

「「「「「おおおおおおーーー!!!!」」」」」


 うんうん、満場一致だ~! 皆殺る気十分だねえ……! 


『ギルドシステムメッセージ:投票を確認……【運営による処罰と報復権】が満場一致で選択されました。任意のタイミングでギルド【セントミィナ】に宣戦布告することが出来ます。また、宣戦布告時にマスター・サブマスターはメッセージを入力することが出来ます。このメッセージはワールドアナウンスにてプレイヤー全員に周知されることを予めご了承ください』


 よしよし! じゃあ、ハッゲのご飯を食べてバフ掛かったら、ルナリエット聖王国まで行って――――


「え……?! あ、え、お゛っ゛……♡ わ、わかりました、バビロン様……!!」


 あ……なんか、バビロンちゃんからリンネちゃんに個人メッセージが届いてるっぽいねえ……? な、なにかなぁ~~~……?


「お昼寝さん! ドラゴンに、ルナリエット聖王国の手前まで送ってもらえるそうです! ギルドだけじゃなく、色々と派手に、ぶっ潰してこいって!! えへ、えへへへへ……!!! へへへへひひひ……!!!」

「あ、あ、うん! わ、わかった!」

「ワールドアナウンス、ワイはええわ。ただ叩きのめせればそれでええ」

「何人か書けばそれでいいだろ」

「そだね~」

「私は書く」

「わたくしもですわ!!」


 あ、ああ~~……。バビロンちゃんからゴーサインまで貰っちゃったよ、もう大戦争だわこれ。全面戦争に突入するかもしれないねえこれは。まあでも、それもまた楽しそうだからいっかぁ!!


「よーし! 皆、パーティ分けとかアイテムとか、諸々準備だー!」




◆ ◆ ◆




『ワールドアナウンス:ギルド【華胥の夢】が報復権を選択しました。ギルド【セントミィナ】及び、ルナリエット聖王国に宣戦布告』


『ワールドアナウンス【お昼寝大好き】:もう許さないよ~?』

『ワールドアナウンス【ペルセウス】:今度という今度は絶対に許しませんわ!!!』

『ワールドアナウンス【07XB785Y】:今度はこっちの番。もう許さない』

『ワールドアナウンス【リンネ】:明日からこのゲームのタイトル、バビロンオンラインになります。ア……なんとかさん、キッカケを作ってくれてありがとうございます。滅びろメルティス』


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