ぶっちぎりでイカれた女・1
◆ 貿易都市ローレイ・教会前 ◆
「アカン……ほんまに強すぎてなんも出来へんかった……」
「大変筋がよろしいので、きっと此方にも負けぬ大剣豪になれまする!」
「何をどうしたらその結論になるねん……ボコられて転がされただけやで……」
「此方は剣術に嘘を吐いたことは御座いませんので!」
「ちっとでも追いつけるように頑張りますわぁ~……」
ご飯等諸々用事を済ませて帰ってきたら、レイジさんが姫千代さんにぼっこぼこにされてた……。しかもレイジさんは刀持ってるのに、姫千代さんは棒きれ。こんな短時間で30回近く負けたらしくって、もう25レベルまで到達してた。
「なあなあ、これほんまにええんか……?」
「一度出したものですから、引っ込めたりしませんよ~」
「オトコマエやなぁ……。あ、いや、悪口ちゃうで?! 気前がいい、やな! 悪い悪い!」
ちなみにご職業は【
武器は小太刀、太刀、大太刀。唯一千代ちゃんと異なるのが【鬼門】というスキルがあるみたいで、空間にヒビを入れてそこから刀を取り出すことが出来るっていう専用スキル持ち。つまり腰に下げてる小太刀と太刀以外に、大太刀を鬼門から抜刀することも可能ということ。動き回るのに邪魔になる大太刀を収納できるのは便利ですねぇ……。つまるところ、大太刀が使えるそうなのでちょっと前に出た【鯨喰らい】を差し上げました。バビロンちゃんに会って気に入られて帰ってきての第一声が『ど偉い別嬪さんやった!!!!!』と言ってくれたのもあって、つい嬉しくなって上機嫌で渡しちゃいました……事後承諾になっちゃったけど、渡していいよって皆言ってくれたし、きっと大丈夫!
「それじゃあ~……。もうここには用事もありませんし」
というわけで、この教会に用事がなくなりました。用事があるのはこの教会の地下霊廟! 私は教会に入ろうとすると謎バリアで阻まれる感覚があるので、ええ。こんなバリアはですね? 木端微塵に粉砕してやろうかと思うんですよ。
『(`・ω・)b』
「ほ、本当に大丈夫なんですか? 大丈夫なんですよねっ?」
「バビロンちゃん様が下さったこの死霊術のススメ・3巻によれば! おにーちゃんなら大丈夫!!!」
『わうわう~……(心配~~)』
「本体が逝くわけではありませんから、きっと大丈夫でしょう!」
それでですね? どんな方法でここを木端微塵にしてやるかなんですけど。あるじゃないですか? 覚えたてホヤホヤの、とっても威力が高そうな魔術が! あいつはどこまでもムカつくヤツだったけど、これを私に見せてくれた点では役に立ってくれた。じゃあ、おにーちゃん? 覚悟しておいてね?
「そういえば先程から、何をやる気ですの?」
「…………あっ、私、なんとなく……察した……」
「お~! リンネちゃんが戦う所初めて見るや~。僕は興味津々ですよ~?」
「はいは~い。仕事終わって全力で駆けつけたエリスちゃんも来ましたよ~……あ、お昼寝ちゃんパーティありがと~」
「こんちゃ~」
「あらこんにちは! 間に合いましたのね!」
「あ、こんにちは……!」
「ん~っ」
「おー来よった! 間に合って良かったやんけ、これでマスターにサブマス全員集合やな! ハッゲは料理提供の形で参戦っちゅうことで!」
「お~本当だねぇ? 華胥の夢、ギルマスサブマス全員集合だぁ~」
「それじゃ、皆さん離れておいてください……」
パーティ編成は『私達5人、ペルちゃん』の6人編成と、『お昼寝さん、レイジさん、エリスさん、レーナちゃん先輩』の4人編成。パーティは8人までだからね……。本当は5:5の分け方が良かったんだろうけど、ペルちゃんは私と一緒がいいっていうからこっち。私も一緒のほうがいいって思ってたけど。でも【ギルドバトルログ】で戦闘状況は見れるし、パーティ分けたからログみえなーいってことはないから安心だね!
じゃあ皆離れたし、準備完了だね。中に入ってるプレイヤーさんは多分居ないだろうし、まあ居ても一緒にやっちゃえばいいっか。後で装備ぐらい返してあげればいいよ。では~? おまたせいたしました。これより教会破壊作戦を開始しまーす。
「それじゃ、行きます……。おにーちゃん……塵と消えよ、死霊爆発!!!」
『うわあああ▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂あああああ』
「えっ」
「本気ですの?!」
「しりょ……? ばくは――――」
いけーーーーフリオニール爆弾!!!!! 教会の入り口と、この謎バリアをぶっ壊せーーー!!!!!
◆ ◆ ◆
我々のローレイが流れ者によって滅茶苦茶にされてしまった。
他国の船を海賊に襲わせ、その行為を黙認し、我々はそのお零れを頂戴して悠々自適に暮らす。表では住人を助けているフリをして、ルナリエット聖王国に他国の船から強奪した金銀財宝をほんの僅か納めれば聖王様は満足なさり、それにこの行為も応援なさってくれた。
我々は求められなければならない。信心深くない哀れな者たちが貧困に喘ぎ、苦しみ、助けを求めれば慈悲を与えてくれる唯一の存在でなければならない。冒険者、冒険者、冒険者……! 忌々しい冒険者達め、あの海賊達を滅ぼしてしまった厄介な連中め……! あの時海賊に助太刀してしまった神官が居たのも良くなかった……。アレは一部の私利私欲に塗れた汚れた神官だと斬り捨てなくてはならなかった。冒険者に毎日毎日監視されて、表の顔を取り続けなくてはならなくなってしまった。
もううんざりだ。今一度このローレイを恐怖と暴力で支配する為に、我々は、我々のローレイを取り戻すのだ。時は来た! 今こそ過去最強と恐れられたこの海賊王、キャプテン・トルネーダを復活させ、今一度!! このローレイを!! 我らの手に――――
――――バァアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!
「な、なんの、音だ?!」
「わかりません、しかし蘇生の儀式はもう!」
「このまま続けるしかない! お前達は、上に行って何が起きたか確かめてきなさい!」
「――アーチバル大司教!!! 襲撃です、冒険者の襲撃です!!! 正門が破壊されました!!」
襲撃……?! な、なぜ、あの流れ者達はこの教会がなければ、女神メルティスの恩恵を受けられなくなる、はずなのに……!? 狂っているのか?! 教会を、破壊するなど!?
「な、なんだと?! 応戦せよ! 時間を稼げ! キャプテン・トルネーダはもうすぐ復活する!!!」
「共鳴石で全員ここに集結させなさい! 緊急事態です!」
「は、はい!!」
今はそれどころではない、ここでこの儀式を中断しては、次はいつこれ程の触媒を集められるかわからぬ!!! もはや退けぬ、退けぬのだ!!!!!
◆ ◆ ◆
『フリオニールの鎧が木端微塵に吹き飛びました!!!』
『ローレイの教会・正門を破壊しました!!!』
『異端者払いの結界が破壊されました!!!』
『(´・ω・`)』
「よくやったおにーちゃん。さあ、鎧を復活させなさい」
『(`・ω・´)!』
『フリオニールが【鎧完全修復】を発動し、【鎧破壊状態】から完全回復しました!』
っふ……! ふふふふ……!!! ふははははは!!!!! 見たか、おにーちゃん大爆発の威力を!!! そう、おにーちゃんだけは種族が【無形系】だから、こんなことだって出来るのよ!! これが死霊術のススメ・3巻に記載されていた、死霊爆発と死体投棄のルール!!
・死霊爆発は使役アンデッドを爆発させ、甚大な被害を齎す破壊魔術
・使役アンデッドが強力であればあるほど威力が増加する
・使役アンデッドは死霊爆発後は基本的に完全消滅し、二度と復活出来ない
・無形系アンデッドで、かつ再生スキルを所持していた場合、この限りではない
・死体投棄は死体安置所、もしくは使役中のアンデッドを最大15メートル程度飛ばすことが出来る
そう、おにーちゃんは外装の鎧部分が爆発して木端微塵になるだけで、本体の魂は爆発しない!! そして魂部分は死霊爆発の対象にならないようにロックを掛けておけば、おにーちゃんは何度でも爆発させられる歩く爆弾になるのよ!!
「わぁ……あわぁぁ……僕の、ポイズンバスターボム並に、やばいよアレ……」
「え、え、生きてますのおにーちゃん?! いえ死んでるけれど、ええ?!」
「鎧だけ、吹っ飛んだ……」
「ほんまかいな……」
「うっそぉ~こんなのアリ~……?」
「あっ! 周りから教会の人たちが、集まって来てます!」
空から状況を見てたリアちゃんから報告が入った。どうやらこの爆発を聞きつけて、教会のメンツが集まってきてるらしい。このままだと中の連中と外の連中に包囲されて挟み撃ちだけど……。それは私達を止められる能力があったらの話だよね~。
「リアちゃん、燃やしな」
「は…………はい……! ふ、ふふっ……!」
「どん太、突撃。ここ集まってきた奴は全部敵、やっつけていいよ。中は狭そうだから、私達が行く」
『ガルゥゥゥゥウウウウ!!! ガァアアアア!!! (わかった~~!!! よ~し、暴れちゃうぞ~~~!)』
「おにーちゃんはリアちゃんのガード。ダメそうなら中に逃げ込んできて良いから」
『(`・ω・)ゞ』
お、リアちゃんのなんか入っちゃいけないスイッチ入ったな……。とりあえずどん太とおにーちゃんはこっちに置いていこう。この3人が抜かれるようなヤツが出てきたら、その時はもう千代先生に大至急対応して頂くしか無いでしょうねえ!
「こ、此方は……?」
「私と一緒に中の掃除~」
「ええ、喜んで!!!」
「私も、外。リアちゃん、教会の屋根の上~」
「そこに陣取りましょうっ! 危なくなったら、あの大きなステンドガラスを蹴破って中に入ればいいですね!」
「んっ!」
「結構数来てるね~? 私も外かな~~?? 室内だとこれを振り回すの辛いよ~」
「僕は中~。インファイトは得意だからね~」
「ワイも中や。こいつらが海賊とつるんでこの街の奴ら苦しめてたんは間違いないんや、ぶった斬ったる!!」
「わたくしも行きますわよ!! わたくしが一番槍を頂きますわーー!! アイギスッッッ!!!」
『ペルセウスが【魔盾アイギス】を発動、【ペネトレイト・10】状態になりました』
おーっと、出てきた出てきた、武装した神官達が出てきたよ~? 奥の方に地下霊廟に繋がる階段があるのかな~?
「女神メルティスを祀る聖メルティス教会に対して何たる所業!!! 異端者共よ!! この異端審問官ルクレナが――――」
『姫千代が【一刀断鉄】を発動、即死!!! 堕落した異端審問官ルクレナ(Lv,65)の首を撥ねました』
あー。千代ちゃんあれだ、特撮の変身とかポージングとか待ってくれないタイプの人だわ。問答無用で突撃して向こうの一番槍で出てきた異端審問官の首をバッサリ行ったよ……。
「一番槍頂きです!!!」
「あーーーん!!! わたくしの一番槍がーーー!!! では二番ですわぁ~~~!!!」
「ル、ルクレナ?! あなたは、ペルセウス?! なぜ、あなたは――」
『ペルセウスが【魔双剣・ハイパースラッシュ】を発動、堕落した異端審問官ナウダ(Lv,65)に合計22,251ダメージを与え、撃退しました』
「処刑で没収した財宝で私腹を肥やしているのを、わたくしが知らないとでも思って!? 前から気に入りませんでしたのよ!!!」
おーおー……。やりおるなぁ~……。ペルちゃんはペルちゃんなりに、この教会の連中に思うところがあったのね。でもここは神聖な教会だし、普通は殴り込みに行くなんて考えたりしないよねぇ。やるってなったら、そりゃあやるわね。
「よいしょっと……」
『【死体安置所・5】に【堕落した異端審問官ルクレナ】を納棺しました』
『【死体安置所・6】に【堕落した異端審問官ナウダ】を納棺しました』
人間をアニメイトフェティッシュでアイテム化するのは気が引けるけど、海賊と共謀して私腹を肥やしてたゴミみたいな連中、どんだけ爆弾にしても心は傷まないからね。レベル65もあるなら、きっと良い爆弾になるでしょうねぇ……。
「神のさばきを受け――――あっ?!」
「っしゃあ!!」
『レイジが堕落した戦闘修道士モーリー(Lv,45)を撃退しました』
レイジさん、まだレベル低いのに凄いなぁ。振り下ろされたメイスを大太刀で弾いて、そのままの勢いで回転しながら一撃で斬り抜けてった……。千代ちゃんが褒めるだけある……。滅茶苦茶強いじゃん……。
「か、らだ……が……」
「うご……げほっげほ……ごぼっ……」
「んん~? もう降参かな~? 神の裁きがどうとかこうとか言ってたんじゃなかったのかなぁ~? あれあれ、よわっちいよ~~?? どうちたのかなぁ~~~?」
『お昼寝大好きが【挑発】を発動しました』
「下っ端を倒した程度で調子に乗るな!!! 異端審問官副長、マズル! 神罰を代行致す!!!」
「我々も加勢します! これは生かしておいてはならない!!!」
「マズル様に続け!!」
お昼寝さん、あの可愛い見た目のシャチのハンドパペットをパクパクさせながら挑発しまくってる……。あからさまにお昼寝さんに敵が流れてるけど、大丈夫なのかな……。
「――――そんなんだから死ぬんだよ、お前達は」
『お昼寝大好きが【ポイズンスモークボム】を起爆! 周囲が超毒領域で汚染されました!!』
「な、げほっ……!! 毒か! 神の加護を受けし我らにこの様な毒は効きは――」
「……ぁ……げ……ごぼっ…………」
「し…………目、が……」
う、わぁ~……。あからさまに『はい、これ毒のエリアです。この紫の煙の空間に入ったら毒になります』みたいな霧が立ち込めてる……。この前使ったらしい【ポイズンバスターボム】の、煙しか出ないバージョンかな? ここで爆弾使ったら流石に味方までヤバいもんね、そりゃ使わないか。
『堕落した戦闘修道士サレノ(Lv,46)が死亡しました』
『堕落した戦闘修道士ニーノ(Lv,44)が死亡しました』
『堕落した戦闘修道士ドグ(Lv,45)が死亡しました』
『堕落した戦闘修道士…………』
………………
…………
……
『堕落した異端審問官副長マズル(Lv,70)が【超毒】の影響で行動不能になりました』
「どうだい、体の機能がどんどん破壊されてく気分は。僕はこれ、サイコーに調子が良くなるんだけどさ~? 君たちには~~~……ちゅよしゅぎたかにゃぁ~~~??」
『お昼寝大好きが【挑発】を発動しました』
いや、爆発しなくてもこれ十分ヤバいわ……。吸い込んだ奴らみんなバッタバッタ倒れて死んでくんだけど……。これが挑発して集めた理由かぁ。しかもこの状況でまだタゲ取り続けて釘付けにするの、なんっつう卑怯な……。ああ、そういえばお昼寝さんはスキルに【卑怯者】があるんだっけ……。卑怯って言葉は褒め言葉だね……。
「マ、ズル、様……!!」
「マズル様をお助けしないと!!」
「だが、あの毒は危険だ、マズル様が動けなくなるほどだぞ!!!」
「しかし……!!」
「わたくしには効きませんわ~~! オーーーッホッホッホ!!!! 道を、空けなさいな!!」
「――おう、どこ見とんねん」
あ、レイジさんから目を離したらそりゃあそうなるわ。毒煙の範囲に入って来ないやつはレイジさんに斬られるし、お昼寝さんはレイジさんが戦えるスペースを残すように毒煙撒き散らす、ペルちゃんはアイギスが起動中は毒煙に関係なく突っ込める、あれ? これ私と千代ちゃん要らないな? 千代ちゃんも状況を見て私の所に戻ってきてくれたし、ゆっくり進軍しよっか。
「むっ……。地下から嫌な力を感じまする」
「え? どっちどっち~?」
「あちらです。道は、此方が作りましょう」
「あ、私前から使いたかったのがあるんだよね。使って良い?」
「よよっ……? ええ、どうぞ!」
なんか千代ちゃんが地下からいやーなのを感じるっていうし、やっぱり進軍を早めようか。それじゃあ私、前から使ってみたかったヤツ……使いまーす!
「生ける屍と化せ、ゾンビパウダー」
『周囲にゾンビパウダーが発生しました』
これ、ゾンビパウダー! 本当に範囲が狭くって、自分の腕が届く程度の範囲にしか出て来ないんだけど、どうにか上手く使えないかなーって考えてたのね? で、これを使ったら良いんじゃないかと思って。
「深淵の脈動、ネガティブバースト!!!!」
『広範囲に負の領域が展開されます』
『合成魔術【ゾンビバースト】が発動しました!!!』
おおおおーーー!!! おおおおおおーーーー!!! これよこれ、ネガティブバーストの呪いオーラの波に乗って、ゾンビパウダーが拡散しないかなーって思ってたら、本当に出来るじゃん!! 合成魔術、ゾンビバーストだって!! いけーーー!!! 皆殺しにしろーーー!!!
「え? これ僕も当たって大丈夫なやつ?」
「わたくしは平気ですけど……」
「ワイこれ当たったらアカン気がするんやが?!」
「此方は平気で御座います」
「なんだ!? この悍ましい黒い波動は!?」
「あ、が、ギャギャギャギャギャガガガガがガアガガガアガガアアアアアガガガガガガ……!!!」
「ジーナ?! おいしっかり……ごはっ……ご、ぎ、ギャ…………アァァァアァァッ……」
『堕落した戦闘神官ジーナ(Lv,60)が呪われました。ゾンビ化しました』
『堕落した戦闘神官グラント(Lv,60)が呪われました。ゾンビ化しました』
『堕落した戦闘神官メターマ(Lv,60)が呪われました。ゾンビ化しました』
『レイジ(Lv,39)の全ステータスが5分間+40されます』
『スキルリンク!!! 【超毒ゾンビバースト】が発動しました!』
『お昼寝大好き(Lv,57)の全ステータスが5分間+40されます』
『堕落した戦闘神官ラウダニレス(Lv,61)が超毒汚染しました。呪われました。ゾンビ化しました』
『堕落した戦闘神官…………』
…………
……
『堕落した戦闘神官ゴッデス(Lv,64)が超毒汚染しました。呪われました。ゾンビ化しました』
あーーー……。いや、あーーーーーーーーこんな、効くと、思わなかったんですけど…………。超毒ゾンビバーストって、なんですか……? お昼寝さんのポイズンスモークボムとも、合成されちゃった感じですか……? 範囲スキルって相性良いやつ同士だと、こんな感じで強力なのになることがあるんですねぇ~。ほえぇ~~~勉強になりますね~~~…………。
「あ、道空いた。行こ」
「えっ、ええ! 参りましょう! お供いたしまする!」
「わたくしも参りますわ!!」
「僕たち、外の加勢に行くー? このゾンビ達、脆いし遅いし弱いから、後はただの経験値にしかならないね~」
「せやなぁ……。経験値だけはええな……」
え? 経験値? あああ、そういえば設定オンにしてた!! 経験値が1しか獲得出来てない場合は、ログに表示しませんってやつ! こいつら、経験値にすらならないのかぁ……。
『堕落した異端審問官副長マズル(Lv,70)が死亡しました』
『【死体安置所・7】に【堕落した異端審問官副長マズル】を自動納棺しました』
あ、そういえば爆弾の補填忘れてた。後は3枠、適当に拾ってこ。
『【死体安置所・8】に【堕落した戦闘神官ジーナ】を納棺しました』
『【死体安置所・9】に【堕落した戦闘神官グラント】を納棺しました』
『【死体安置所・10】に【堕落した戦闘神官メターマ】を納棺しました』
これでいっか。んじゃあ私達は奥に行って、表でぞろぞろと凄い数になってるのはお昼寝さん達におまかせしよう。そういえばどん太達は大丈夫かな~?
『どん太が【超咆哮】で周囲の敵を全員【気絶】状態にしました』
あ、どん太の超咆哮に耐えられないようなら無理ですね。気絶対策積んで出直して下さ~い。お疲れ様でした~。
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