【声劇台本】ヒビキ

澄田ゆきこ

本編

山田:こんばんは。ちょっとお話を伺っても?

マコト:(煙草を吸って、吐く)……なんだ、てめえ。この辺じゃ見ねえ顔だな。

山田:高坂マコトさん、ですね。

マコト:……あ?(すごむように)

山田:高坂マコト。窃盗、傷害、恐喝、器物損壊、その他余罪多数。随分と派手にやっているようですね。その上未成年喫煙ですか。

マコト:……やっべ。サツかよ!

山田:おっと、逃げないでください。

マコト:ぐっ……離せよ!

山田:勘違いされているようですが、私はただ、あなたに話を聞きに来ただけです。質問に答えていただければ、あなたをどうこうするつもりはありません。

マコト:んだよそれ、意味わかんねえよ!

山田:ヒビキさんという方をご存じですか?

マコト:……。

山田:……ご存じのようですね。

マコト:……ヒビキがどうした。(低い声で)

山田:私はヒビキさんの行方を追っています。あなたなら何か知っているのではないですか?

マコト:なんであんたに話す必要がある。

山田:調査の一環です。……協力していただけないと言うなら、致し方ない。大人しく補導されていただくしかないようですね。

マコト:(少しの間のあと、舌打ち)……わーったよ。話せばいいんだろ。とりあえずその手を離せよ。……それで、何が聞きたい。

山田:ありがとうございます。……ヒビキさんとあなたは、どういったご関係で?

マコト:どういったも何も……ダチだよ。物心ついた時から一緒にいた。俺にとっては妹みてえなモンだ。

山田:物心ついた時から、ですか。詳しく伺っても?

マコト:……こっから先は別料金だ。そこに自販機がある。ジュース一本奢ってくれたら、話してやってもいいぜ。

山田:何がいいんですか?

マコト:コーラ。

山田:コーラね。……はい、これでいいですか?

マコト:さんきゅ。(コーラを飲む)あー、うめえ。……で、何が聞きたい?

山田:そうですね……まずは、あなたとヒビキさんの生い立ちについて。

マコト:……スラムのガキには珍しいことでもなんでもねえがよ。俺とヒビキは捨て子だった。親の顔なんて見たこともねえ。家もねえ。廃車を家代わりにして生活してた。何をするにもあいつと一緒だった。

山田:幼い子供がたった二人で……どうやって生活していたのですか?

マコト:小さえ時は色んなヤツが面倒見てくれたよ。掃き溜め流の生き方はそいつらから教わった。生きるためならなんだってやったさ。

山田:犯罪と名のつくことでも、ですか?

マコト:……ああ、そうだよ。

山田:それが……掃き溜め流の生き方、なのですか。

マコト:んだよ、説教なら勘弁してくれよ。それしか生き延びる方法がなかったんだ。

山田:……続きを。

マコト:……俺もヒビキも、盗みは五歳の頃に覚えた。年上のヤツから教わって、年下のヤツに教える。ウリも、そうだったな。九歳の時からやってた。

山田:それは……ヒビキさんが、ですか。

マコト:ばぁか、俺もだよ。こう見えて、昔は女の子みてえな顔でさ。けっこう変態どもに需要があったんだぜ。

山田:……。

マコト:へっ、引いたかよ。

山田:いえ、別に……。

マコト:ま、どーせ育ちのいいヤツらにはわかんねえんだろ。俺たちがどんな思いで、地べたを這いつくばって生きてきたのかなんて、さ。

山田:……本題に戻りましょう。二〇一九年の一月、あなたたちは一度、警察に保護されていますね。その後、施設に送られた。

マコト:……ああ。それが?

山田:その時のことを、詳しくお聞かせ願えますか。

マコト:あー、はいはい。施設ねえ。確かに俺たちは保護されたよ。犬か猫みてえにな。

山田:どういった経緯で?

マコト:そう急かすなって。……あれは確か、冬の寒い日だった。いつも通り仕事に出ていたら、そん時の客が、ヒビキと俺と、三人でやりたいって言いだしたんだ。危ねえ話だとは思ったが、報酬がうまかった。それに乗っかってヒビキと二人で客を待ってたら、まんまとハメられたわけだ。気づいたらサツに取り囲まれてた。……それからは地獄だった。

山田:……あなたにとっては、あまりいい思い出ではないようですね。

マコト:当たり前だろ。思い出しただけで寒気がするね。

山田:聞くのは少々憚られますが……施設で一体何があったんです?

マコト:言っただろ。俺たちは犬か猫みてえに保護されたって。掃き溜めのガキは、お偉い大人どもにとっては薄汚え野良犬以下なんだよ。取り調べっつって、頭ごなしの説教が何日も続いた。おまけに職員は、言うことを聞かねえと見るや容赦なくぶん殴ってくる。いつも監視の目があって、息苦しいったらありゃしねえ。だから隙をついて逃げてやったのさ。ヒビキと二人でな。……三年もかかっちまった。

山田:とはいえ、雨風がしのげて、食事も保障されている。スラムで生きるのに比べれば、ずっとマシな環境だったのでは?

マコト:屋根と壁があって飯が出るのは確かにありがたかったよ。けど、自由なんてこれっぽっちもなかった。掃き溜めで生きるのは過酷でも、そこには自由があった。そんだけだ。

山田:そうですか……。それで、施設から抜け出した後は、何を?

マコト:別に。今までと変わらない生活が続いただけだ。金を稼いで、飯を食う。……だけどその年の冬、ヒビキが風邪を引いた。身体が弱ってたんだろうな。高い熱が続いた。ヒビキも強情でな、寝てれば治るって聞かなかった。そのままあっさり死んだよ。

山田:……ヒビキさんは、亡くなったのですね……。

マコト:ああ。残念だったな。お前らの探しているヒビキは、もうこの世にいない。……話は終わりだ。

山田:貴重なお話、ありがとうございました。では、失礼します。


マコト:……待て。

山田:なんでしょう?

マコト:お前、サツじゃねえだろ。

山田:私は、警察だなんて一言も言っていませんよ。

マコト:……おちょくってんのか。

山田:事実を申し上げたまでです。

マコト:答えろ。お前は何モンだ。どうして今になってヒビキを探してる。……返答次第では生きて帰れると思うな。

山田:……。

マコト:……。

山田:失礼しました。名乗らないのは不躾でしたね。私、こういうものです。

マコト:んだよ、これ。

山田:名刺です。

マコト:ほーん。山田ヒロミ。……探偵、ねえ。

山田:私はとある方のご依頼で、そのお子様の行方を追っています。

マコト:とある方?

山田:有島家。旧財閥の名家です。有島不動産、という名は、スラムの底辺にいるあなたでも聞き覚えがあるのではないですか。

マコト:……いちいちムカつく言い方をするヤツだな。聞いたことあるよ。それが?

山田:そこには一人のご令嬢がいらっしゃいました。名前を、ヒビキ。

マコト:ヒビキ……。

山田:ヒビキさんはまだ幼い頃、奥様がふと目を離した隙に何者かに誘拐され、行方知れずとなりました。警察も総力をあげて捜査を行いましたが、結局ヒビキさんと思しき人物は見つからなかった。ご遺体でさえも、です。ご家族は捜査の続行を希望されましたが、警察はもう生きてはいないものだと諦めていた。

マコト:ほお……。

山田:……しかし、先日、犯人と思しき人物数名が、別の誘拐の容疑で捕縛されました。取り調べの結果、彼らはヒビキさんの誘拐にもかかわっていたことがわかった。そして、ヒビキさんは誘拐犯のもとを自力で抜け出し、この街で消息を絶ったことが明らかになったのです。

マコト:つまり……あれか? 俺の知っているヒビキは、実は誘拐されてきたお嬢様だったって?

山田:ええ。

マコト:ハッ、笑える話だな。

山田:……話を続けましょう。この街に入ってからのヒビキさんの足跡(そくせき)は、警察によって保護され、施設に送られたことを最後に、途絶えていました。高坂マコトという少年と脱走し、そのまま行方知れずとなっていた。だからあなたに接触を試みたというわけです。

マコト:……そーかよ。しかし残念だったな。ヒビキが死んでて。

山田:そうでしょうか?

マコト:ハッ、死んでたほうがよかったってか? そりゃまた趣味の悪い冗談――

山田:いえ。ヒビキさんは、まだ生きている。違いますか?

マコト:……言っただろ、あいつは死んだんだよ。

山田:私からもひとつ、質問があります。

マコト:……なんだよ。

山田:なぜあなたは、男のふりをしているのですか?

マコト:……は?

山田:この街で生き抜くためには、その方が都合がよかったのでしょう? 女性はそうであるというだけで搾取される。こういう環境では特に、です。

マコト:言いがかりだな。脱いで確かめてみるか?

山田:確かめてみるまでもありませんよ。マコトさん――いえ、ヒビキさん。

マコト:……何を言いだすかと思えば。面白え冗談じゃねえか、おい。

山田:あなたの話はよくできていましたが、ひとつ、矛盾するところがありました。……スラムに産み捨てられ、親の顔も知らないあなたが、なぜ盗みや身売りを始めた正確な年齢を覚えているのですか?

マコト:俺とヒビキは同い年だったからだよ。それの何がおかしい?

山田:高坂マコトの出生届は出されていません。誰も彼の生年月日を知らないはず。それなのに、なぜ、同い年だとわかるのでしょう? 

マコト:……っ。

山田:高坂マコトが自分の生年月日を知る機会は皆無でした。それなのにあなたが年齢のことを口走ったのは、あなたがそれを知り得た人間――つまり、ある程度の期間は親に育てられたことのある人間だったからです。

加えて、施設で苛烈な暴行を受けていたのは、むしろマコトさんの方だったという証言があります。マコトさんはヒビキさんを庇って、身代わりのように暴力に晒されることが多かったと。……あの年の冬、施設で衰弱し、その結果として病気で命を落としたのは、ひょっとしてマコトさんの方だったのではないですか?

マコト:……仮に俺がヒビキだったとして、マコトに成り代わることになんの意味がある?

山田:一つは、先ほど申し上げた通り、この場所では女性が一人で生きていくことに大きなリスクが伴うからでしょう。もう一つは――これは憶測でしかないのですが――あなたはマコトさんに成り代わることで、自由を手にしたかったのではないですか。

マコト:自由?

山田:ヒビキさんをとりまく有島家のありようは複雑でした。ヒビキさんは後妻となった奥様――正確には、かつての愛人の子どもでした。加えて、ヒビキさんは問題児だったと聞いています。いわゆる試し行動が多い子どもだったと。状況から考えると、慣れない環境に子どもなりに適応しようと必死だったのかもしれません。……しかし、有島家の人々はそうは考えなかった。ご家族や使用人から話を聞いてみても、ヒビキさんに手を焼き、同時に疎んじていたのはなんとなく分かりました。ヒビキさんに対しては、有島家の令嬢として不足がないよう、かなり厳しいしつけが行われていたとも聞きました。

マコト:しつけ、ねえ……。

山田:はい。ヒビキさんにとって、有島家が居心地のいい場所だったとは、私には思えません。その上、あの誘拐には不可解な部分が多かった。そもそも、ヒビキさんが消息不明になった経緯に疑問が残ります。目を離した隙にいなくなっていた、と奥様はおっしゃっていましたが、よくよく話を聞いてみると、ヒビキさんは自ら奥様の元を離れているようにしか思えない。

マコト:なるほど……それで、ヒビキは自由になりたかったんだと?

山田:ええ。先ほどのあなたの話を聞いていても、「自由」はヒビキさん、あなたにとってかなり重要なワードのようでした。スラムで過ごしている時も、あなたの心中には常に、有島家という束縛があったのではないですか? あなたはそこから自由になりたかった――それを、高坂マコトに成り代わることで果たしたのです。

マコト:……へえ。それこそよくできたお話だな、探偵さんよ。……だが残念、外れだ。

山田:そうですか……。

マコト:……。

山田:……話しては、くださいませんか。あなたがマコトさんになった、本当の理由を。

マコト:……。

山田:……。

マコト:俺は待ってるんだ。マコトを殺しに来るヤツを。

山田:殺しに……?

マコト:マコトが生きていると知れば、マコトを殺ったヤツは必ずまた殺しに来るだろ?

山田:ではマコトさんは、病気ではなく、何者かに殺害された……?

マコト:……ああ。

山田:なるほど……。このごろあなたの行動がやけに派手だったのは、マコトとして悪名を売ることで、自分を見つけてほしかったからなんですね。

マコト:……なあ、あんた探偵なんだろ。一つ、頼まれてくれないか。

山田:なんでしょう。

マコト:マコトを殺ったヤツを見つけたい。俺だって今まで、ただ大人しく待ってたわけじゃない。俺なりに色々と探ってみたんだ。けどどうにも煮詰まっちまった。……手を貸してくれ。

山田:……いいでしょう。報酬は?

マコト:俺の復讐さえ終われば、有島家にでもなんでも行ってやる。そうしたらあんたも成功報酬がもらえるだろ。ヒビキの首にいくらかかってるかは知らねえがよ。……どうせマコトでいられる時間が長くないことはわかってたんだ。俺をどうするかはあんたの好きにしていい。

山田:……もしかして、最初からそのつもりだったのですか?

マコト:何の話だよ。

山田:やけに素直だなと思っていたんです。スラムの子どもは大人を信用しない。それが外部の人間ならばなおさら警戒するでしょう。ヒビキさんのことを尋ねても、知らないふりをされるのが関の山だと思っていました。それなのに、あなたは驚くほど多弁だった。……いつから私が探偵だと気づいていたのですか?

マコト:……あんたは「調査の一環です」と言った。「捜査」じゃなくてな。この言い方はサツじゃおかしいだろ。それでいてヒビキを探すような人間がどんなヤツか。単純な話だ。

山田:なるほど。まんまとしてやられましたね。……この話、お引き受けしましょう。ただ、そのためにはもっと情報が必要です。マコトさんが亡くなった日のことについて、詳しくお聞かせ願えますか。

マコト:……すげえ寒い日だった。雪がちらついててさ。珍しくマコトが一人で出かけたと思ったら、夜遅くに、全身血まみれになって帰って来た。腹を抑えてて、傷を見たら刺されてるってすぐにわかった。急いで手当てをしようとしたけど、傷が深くて……ヤブ医者のところに駆け込んだ時には、もう遅かった。

山田:……全身が血まみれ? それはおかしいです。刺されていたのは腹部だけだったのでしょう?

マコト:さすが、鋭いな。……俺もおかしいって思ったよ。けど、マコトは最後まで、何をしにどこに行ったのか、教えてくれなかった。「お前には関係ない」って一点張りで……。

山田:……全身が血まみれということは、返り血を浴びているとしか思えません。マコトさんは何者かを殺害しようとして、返り討ちにあった……?

マコト:たぶん……そうだと思う。

山田:標的となった人物に心当たりはありませんか? あるいは動機でもいい。なんでもいいです。今のままでは、漠然としすぎていて調査のしようがありません。

マコト:わかんねえよ……。(つらそうに)

山田:……例えば、施設を出る前と後に、何か変化がありませんでしたか?

マコト:(何かに気づく)……! いや、どうなんだろう……。

山田:どんな些細な違和感でもかまいません。教えてください。

マコト:……昔、ここにヤスじいって呼ばれてるヤツがいた。俺たちに何かと世話を焼いてくれたホームレスのジジイだ。そいつが、いなくなってた……。

山田:ヤスじい……。本名は?

マコト:……わかんねえ。

山田:そうですか……。ふむ……。

マコト:……でも、どっかに移動しただけかもしれねえし、相当なジイさんだったから、寿命で死んだだけかもしれないぜ。

山田:いや……案外、核心を突いているかもしれませんよ。

マコト:……どういうことだよ?

山田:数年前、このスラムを含む複数個所で、ホームレス狩りが相次いでいたんです。ちょうど、あなたたちが施設にいた時期……。確か、犯人は当時高校生のグループでした。

マコト:……! じゃあ、そいつらが、マコトを……!

山田:可能性としては十分にあり得ます。……少し時間をください。調査してみましょう。


山田:お久しぶりです、ヒビキさん。

マコト:……まだ「マコト」だよ。

山田:そうですね。失礼いたしました。

マコト:……で、どうだった。

山田:当時ホームレス狩りに関わっていた人物について調査をしました。彼らが入り浸っているC町の雀荘で、昨年の冬、流血沙汰があったという証言が得られました。あなたの写真を見せたところ、似た雰囲気の少年が刃物を持って乗り込んできたと……。グループは四名。うち一名は死亡。あとの三人は、事件当時は重軽傷を負ったようですが、今は回復し、全員生きています。……彼らがマコトさんの死に関わっているとみて間違いはないでしょう。

マコト:そうかい。……ありがとな。

山田:……本当に、行くのですか。

マコト:ああ、行くよ。

山田:危険です。

マコト:弱い人間を集団リンチにかけるようなコスいヤツらに、負ける気はしないね。

山田:……。

マコト:こう見えて、俺、けっこう喧嘩は強いんだ。マコトと二人でなら負けなしだった。

山田:……そうですか。しかし、人を殺しては、踏み越えてはいけない一線を踏み越えることになりますよ。

マコト:今さら説教かよ。

山田:あなたに死んでほしくないんです。

マコト:報酬金のためか?

山田:いえ。個人的な感情です。

マコト:ハッ、そうかよ。……でも、俺は行くぜ。あんたが止めるってんなら、ここであんたを殺してでもな。

山田:……そうですか。では、気をつけて……。


山田:こんにちは、ヒビキさん。

マコト:……なんだ、あんた、わざわざ見舞いに来てくれたのか。

山田:ええ。あなたが目を覚まさないここ二日、どうも生きた心地がしませんでしたよ。

マコト:へっ、そうかよ。……あんた、俺をヤブ医者のところに運んでくれたんだってな。ありがとよ。

山田:ちゃんとお礼が言えるのは、やはり育ちの良さという感じがしますね。

マコト:……。そうだ、約束だったな。

山田:あなたをどうするかは私の好きにしていいのでしたね。……私の助手になるのはどうですか?

マコト:え……?

山田:あなたの頭がキレるのは確認済みです。この頃、ありがたいことに依頼が増えましてね。私一人では手に負えない案件が増えてきました。

マコト:そのための手足がほしい、と?

山田:まあ、そういうことですね。給金と衣食住は保障できますよ。どうです、悪い話ではないと思いますが。

マコト:……有島家とやらにはどう説明するんだよ。

山田:……あなたが有島家の当主だったとして、前科複数のチンピラ紛いの少年と化したあなたを、自分の娘だと言われて納得できますか?

マコト:……無理、だろうな。

山田:そういうことです。……ヒビキさんは昨年の冬、病気で亡くなった。それを報告書にまとめあげて提出すれば、一応の報酬は貰えます。私はそれで充分です。

マコト:ハッ、とんだ大ぼら吹きだな、山田さんよ。

山田:(小さく笑い)……嘘をつく大人なんて、あなたは山ほど見てきたでしょう?


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