転生先の日本は男女比が狂ったルッキズムディストピアでしたが俺は幼馴染と結ばれたい

せーてん

俺は幼馴染と添い遂げてみせる!!!



 俺が転生者と気が付いたのは幼稚園に入園した頃だ。

 今の名前は蓮芭れんばひろし。転生前の名前は田中たなか太郎たろう。酷いギャップである。


 転生前の俺は会社の入社式に向かう途中で信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれて死んだ。

 高校は男子工業高校で3年間女子と無縁、今度こそと思ったけど進学した工業系大学にはほぼ女子はおらず、貴重な女子は上位のイケメンにかっさらわれる。大学院に進むと本当に男しかいない高校時代に逆戻りしたような世界だった。

 しかし院卒ということでそこそこいい会社に入社出来たのでオフィスラブもしくは合コンで彼女を作るんだ!と意気込んでいた矢先にこれは酷い。


 だが本当に酷かったのは転生先のこの世界だった。一見すると転生する前の日本と何も変わらない。というか国の名前も日本だし、俺が住んでいるのは東京都である。しかしこの世界の男女比は男1:女50という歪な世界だった。

 昔あった世界的な戦争でよろしくないバイオ兵器を使った国があり、そのウィルスが大気の流れに乗って世界中に拡散し、人類のホルモンバランスに異変が発生。その結果、世界中で殆ど男性が生まれない世界になってしまった。

 勿論世界は戦争以上の大混乱。男が居なければ子作りが出来ず、人口を維持できなければ国は亡びる。そんな当たり前の理屈の前に世界は協調し、試行錯誤し、最低の人類存続システムディストピアを完成させていた。


 女性ランクシステム。

 義務教育を開始した女性を容姿、スタイルでその人をA、B、Cのランクに分けるシステム。Aランクの女性は自ら男性に話しかけて良い。Bランクの女性は男性から話しかけられたら応じることが義務だが自ら話しかけることは許されない。Cランクに至っては何があっても男性と言葉を交わしてはならない。もしこれを破れば小学生といえど男性誘惑罪として収監される。


 なにこのランク分けシステムは?クソか?クソなのか?


 でもこれはまだ義務教育期間の助走みたいなもんだ。この世界では人口維持の為に義務教育を終えた男女には子作りの義務がある。それに対しても女性ランクシステムが関わってくる。

 男性にはAランクの女性だけが載ったカタログが渡され、子作り相手を指名する。無論指名された女性側に拒否権などない。むしろ選ばれることこそ名誉とされている。実際にはAランクでありながら指名を受けられず、時間経過でBランク落ちする女性も多いのだという。

 Bランクの女性は男性から提供された精子で人口受精する義務がある。誰とも知らない男の子を孕み、人口維持の為に育てるしかない。しかしそれすらもまだギリギリの幸せなのだ。

 Cランクの女性には妊娠の機会はない。ルッキズムの蔓延したこの世界で醜い女性は子孫を残すことは許されないのである。

 

 外見だけで全てを決めて、内面を廃し、人類存続だけを目指すシステム。

 これ作ったやつ人の心ないだろ。もう人類滅びれば?とすら思う。


 こんなシステムが出来たのは数十年前に種馬扱いされていた男性達からせめて子作りの相手は選ばせて欲しいという声を反映した結果だという。性交する相手を選べるとなれば男は美人を選ぶに決まっている。その結果ドンドンとルッキズムが加速し、こんなシステムが出来上がったのだという。

 このクソシステムの数少ない恩恵は俺も美男美女の遺伝子を受け継いだので転生前とは別格のイケメンに生まれたということぐらいだ。


 世界の歪さはそれでは終わらない、あまりに男性が少なすぎるせいで女性の多くは肉食系女子になり、時には男性を襲う事件なども起きている。そんな世界にさらされている男性の一部は、母親や姉や妹といった身近な親族の女性以外と接するのがトラウマになってしまうことも珍しくないそうだ。

 しかし、女性がトラウマと言われても貴重な男性が子孫を残してくれなければ人口減少が加速してしまう。そんなケースの苦肉の策が近親間での子作りである。

 いやいやいや普通に女性側が嫌すぎるでしょ!と思ったが男性が貴重すぎるこの世界では母親は息子を溺愛しまくるものだし、姉や妹がブラコンに育つのはデフォだった。なんせ恋愛ドラマや恋愛漫画の2割ほどが近親ネタで作られてる。身近に男がいるということがファンタジーすぎるので人気ジャンルなのだという。

 どこまで狂ってんの!?いやマジで!


 転生者の自覚を持った後に世界の狂気を知った時にあまりの酷さに絶望した。俺が夢見たような彼女を作ってキャッキャウフフなど望むべくもない世界なのだ。

 ところで話は変わるが諸君は幼馴染は好きだろうか?


 俺は幼馴染が大好きだ。


 しかし前世では幼馴染がいなかった。幼馴染というのは漫画やラノベの中の存在だった。それが幸運なことにこの世界では幼馴染に恵まれた。


 雪城ゆきしろかえで


 それが幼馴染の名だ。ちょっとのんびりしているが性根の優しい子だ。周りが肉食系女子だらけのなかでおっとりした楓ちゃんは本当に癒しだった。俺はマセたことに幼稚園児ながら楓に惚れこんでいた。いや精神的には社会人だしマセてはいないのか?というかペド・・・?いや深く考えるのはやめよう。


 ともかく俺には愛する幼馴染がいるのだ。前世の世界ならこのまま小学校・中学校・高校と関係を深めていつか恋人に。という未来があったのだろう。しかしここはクソofクソなディストピア。


 小学校に上がると同時に俺たちは引き裂かれた。楓ちゃんはCランクに認定されたのだ。認定員の目玉と脳みそは腐ってるんじゃないかと疑う。俺から見た楓ちゃんはAランクだ。なのに容姿は平凡、トロくさいとレッテルを張りC判定しやがった。


 小学校の入学式が終わると俺は家に帰り死ぬほど泣いた。愛する幼馴染との会話を奪われたのだ。死にたいくらいだった。そんな俺を母さんは優しくなだめてくれた。前世の日本なら人気女優だろというほどの美貌を持った俺の母親。それが蓮芭れんば智花ともか


 こんな美しい女性がBランクと認定され16歳で俺を孕み、17歳で母親となった。精神年齢的には年下の母親という微妙に甘えにくい立場ではあるがあの時の俺は母さんに甘える他なかった。そんな俺を優しくあやしてくれる母さんは女神のように美しかった。こんな母さんですらBランクだと!?本当にこの世界は狂っている。


 小学校ではAランクの肉食系女子が俺の気を引こうと話しかけてくる。楓ちゃんとは話したくても話せないのにどうでもいい女だけが話しかけてくる。そんな学校は大嫌いで放課後になるとすぐに家に帰っていた。

 

 母さんは男子を生んだという功績から生活費を全額国から支給されているので所謂専業主婦だ。学校から帰ってきた俺をいつも優しく迎えてくれた。


「今日も嫌なことがあったのね」


 そう言うと母さんは優しく俺を抱きしめてくれる。正直かなりの巨乳である母さんに抱きしめられるとおっぱいが当たってドキドキしてしまうのだがそれ以上に俺に安堵の気持ちを与えてくれる。


「やっぱり間違ってるよ……こんなに優しくて綺麗な母さんがBランクなんて……」


 ポツリと本音をこぼす。


「浩は優しい子ね。私みたいなオバサンを綺麗だなんて」


 自虐気味笑う母さん。ぶっちゃけ精神年齢的にはほぼ同い年である母さんは本当に美人だった。元の世界で出会ってたら玉砕覚悟で告白していただろう。楓との出会いがなければ下手したら母さん一筋マザコンに走っていたかもしれない。


 この世界では女性は20歳を過ぎたら強制的にBランク落ちである。マジで俺と母さんと楓ちゃん以外は人類死滅しないかな?と思うくらい酷い世界だ。楓ちゃんだけじゃなく母さんまで傷つけるこの世界を俺は本当に許せない。だから少しでも届けと気持ちをぶつける。


「母さんは本当に綺麗だよ!母さんと楓ちゃんより綺麗な人なんていない!

 二人の良さを分からない世界がおかしいんだ!

 俺にもっと力があれば二人を幸せにするのに!」


 ただの小学生である俺に二人をどうにかする力なんてない。それが分かるとますます悲しい気持ちになる。そんな俺を母さんはまた優しく抱きしめてくれる。


「ありがとう浩、私を綺麗なんて言ってくれた人は浩が初めて……

 浩は嘘なんて言わない子だもんね。ありがとうね」


 この世界では男性が女性の容姿を褒めることはまずない。例えAランクであろうとだ。Aランクですら男からお情けをギリギリ貰える程度の容姿。そう考えるのがこの世界の男性の標準的思考である。本当にふざけた世界だと思う。これからは毎日でも母さんに綺麗だと伝えよう。そしていつの日か楓ちゃんにも同じ言葉を伝えたいと思う。



「おはよう母さん、今日も綺麗だね」


「おはよう浩、今日も褒めてくれてありがとう」


 いつもの朝のやり取りをする。


(なんかこれ夫婦みたいだな…)


 綺麗すぎる母さんを見てふとそんな気持ちになり思わず顔が熱くなる。ここ最近の母さんは昔よりも若返って綺麗になった気がする。部屋着なのに服装はとてもオシャレになったし、時々凄く際どい服を着る時もある。この前なんてブラジャーがチラっと見えちゃうような服装だった。以前はほとんどノーメイクだった気がするが今ではナチュラルメイクをベースにしつつもルージュだけはちょっと目立たせるような化粧をしていたりする。そんな恰好されると身体は小学生でも心はいい大人なのでドキドキが止まらないのですよ。


 いかんいかん、この世界の狂った倫理に母さんを巻き込んではいけない。きっと母さんも俺からそんな目で見られたと知ったら俺のことを嫌いになるだろう。母さんに嫌われたら生きていけない。心頭滅却!心頭滅却!


 そして6年が経った。今日は中学1年春のランク評価結果の発表日。今年こそは楓ちゃんがBランクになりますように……。そしてその願いは叶った。


《雪城楓 中学1年生 Bランク判定。》


 遂に俺は幼馴染を話せるようになったのだ。他の女子に会話を聞かれたくなかったので校舎裏で話すことにする。


「楓ちゃん久しぶり」


「浩君久しぶり」


「やっと話せるね」


「うん・・・やっと話せる・・・」


 楓ちゃんの目からは涙が溢れていた。いや俺の目からも涙が溢れていた。6年ぶりに聞いた幼馴染の声は6年前と変わらず優しくて綺麗だった。


「楓ちゃんとまた話せるようになったら言いたかったことがある。

 俺は楓ちゃんが学校のどの女子よりも綺麗だと思う!

 俺は楓ちゃんが好きだ!俺は楓ちゃんと固定パートナーになりたい!」


 固定パートナー。

 それは結婚という概念が崩壊した世界でかろうじて結婚の形が残ったもの。男性はAランク女性のカタログ上で一人だけを固定パートナーとして指定できる。固定パートナーに選ばれた女性はその男性以外とは子作りできなくなるというものだ。

 

 男性側からはいつでも固定相手を変えていいというこれまたクソみたいな制度で、大体の男性は1~2年ごとに固定パートナーを変えるのだという。固定じゃないじゃん!ただのセフレじゃん!世の男性のクソっぷりに嫌になる。俺はもし楓ちゃんを固定パートナーに出来たなら俺は一生変える気はない。


「私も浩君が好き。もう一度浩君とお話したくてオシャレも頑張ったの……

 もし浩君と固定パートナーになれるなら嬉しい……」


 楓ちゃんと同じ気持ちだった。

 嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい。


「でも・・・」


 楓ちゃんが不安げに続ける。


「今回のB判定もギリギリだったの……

 中学卒業までにA判定なんてきっと無理……」


 そうだ。固定パートナーに選ばれるにはAランクにならなければならない。もしBランクのままだと楓ちゃんは中学卒業と同時にどこの誰か分からない男の精子で強制的に妊娠することになる。それなんてBSS?NTR?脳破壊?一瞬でもそんなことを考えただけで狂いそうだ。


 そんな未来を回避するには中学卒業までに楓をAランクにするしかない。何かいい手はないか。そんな俺の頭にある案がよぎる。


「楓ちゃん、放課後に俺の家に来て!いい考えがある!」


「えっと……わかった」


 一瞬逡巡した楓ちゃんだが俺の真剣な目を見て、何か現状を打開する案があるだとわかってくれたのか頷く。



「入って!入って!」


「お邪魔します・・・」


「おかえりなさい浩、まぁ楓ちゃんひさしぶり!」


「お久しぶりです、智花さん」


「Bランクになれたのね、おめでとう」


 幼稚園ぶりに息子の幼馴染に会えて母さんも嬉しそうだ。


「智花さんって全然変わらないですね。ウチのお母さんなんてもうオバサンなのに」


「浩だけじゃなくって楓ちゃんまでそんな……

 でもそう言って貰えると嬉しいわ。玄関で長々とお話するのも何だし入って」


 そういって母さんは楓ちゃんをリビングに通した。


「実は今日は母さんにお願いがあって楓ちゃんを連れてきたんだ。

 母さん、楓ちゃんにオシャレを教えてあげて欲しい。

 そして卒業までに楓ちゃんをAランクにして欲しいんだ!」


「浩それは……」


「うん、中学卒業と同時に楓を固定パートナーに指名したい。

 俺は楓ちゃんと一緒にいたい」


「本気なのね」


「うん」


「楓ちゃんは?」


「私も浩君に選んで欲しいです……他の男の人なんて嫌です……

 だって私を綺麗って褒めてくれるのは浩君だけだもの……」


「そう、楓ちゃんもなのね。

 でも私はBランクの女よ?私なんかに学んで大丈夫?」


「毎日言ってるだろ!母さんはとっても綺麗だ!

 そんな綺麗な母さんなら楓ちゃんのことも綺麗にしてくれると思ってるんだ!」


 窓から夕日が差したのか母さんの顔に朱が差したように見えた。


「浩の気持ちはわかったわ。でも楓ちゃんの気持ちも確かめないといけないわ。

 少しだけ女だけで話させてくれるかしら?」


「わかったよ」


 俺は部屋に戻りベッドへダイブした。色々と気持ちが張り詰めていたのかフッと意識が闇の中に落ちていった。転生前から寝つきはよくて、寝たら全然起きないのは転生しても変わらなかった。



(……ろし、ひろし……)


「……ん?」


 目を覚ますと目の前に母さんが居た。


「俺どんくらい寝てた?」


「1時間半くらいかしらね。楓ちゃんとの話は終わったから浩もリビングにきて」


「わかったよ」



 リビングに行くと楓ちゃんがソファに座っているが少し様子がおかしい。なんと言うか顔が真っ赤だ。何を話したのだろう。


「楓ちゃん大丈夫?」


「ダイジョウブ……ダイジョウブ……」


 全然大丈夫そうじゃない。


「母さん何を話したの?」


「うーん、女同士のヒミツ。でも明日からメイクとかを教えることになったわ」


「本当に!?」


 楓ちゃんの様子がおかしいのは気になるが母さんの協力が得れるのは嬉しい限りだ。しかも毎日ウチに楓ちゃんが来るということは毎日放課後も会える!まるでこの世の春がきたようだ!


 それからは毎日が楽しい日々だった。学校では楓ちゃんと他愛もない話をし、放課後はメイク練習をする二人を眺めながら心地いい時を過ごし、楓ちゃんが帰った後は母さんをねぎらって肩を揉んであげたりした。


 俺のこの世で最も大事な二人が笑っている世界。クソだと思っていた世界でこんな幸せになれる瞬間がくるなんて思ってもみなかった。そして母さんとの特訓の成果もあり中学3年には楓ちゃんはAランクに上がり、無事にAランクのまま卒業式を迎えた。卒業式を終えると俺はその足で市内の男性省出張所に向かい楓ちゃんを固定パートナーに指定した。


「これからもよろしくね、楓ちゃん」


「これからもよろしくお願いします、浩君」


 このクソみたいな世界で俺は大好きな幼馴染を捕まえることが出来た。本当に母さんにはどんなに感謝しても感謝したりない。母さんにも何か幸せを返してあげれるといいのだけど。


「きっと智花さんも幸せになるよ」


 そんな俺の気持ちを見抜いたかのように楓ちゃんが言う。


「うん、母さんも幸せにしてあげたい」


 偽らざる俺の気持ちだった。義務教育を終えると多くの男性は親から離れて、子作りパートナーと二人での生活を続けるのが普通らしい。しかし俺は楓ちゃんと母さんとの3人での生活を始めた。楓ちゃんから反対されるかと心配したがそんなことはなく二人とも仲良くしている。母さんは老けるどころか若返った気もする。楓ちゃんと並ぶと姉妹のようにすら見えた。


 楓ちゃんと固定パートナーとなった俺は毎晩のように子作りを行った。固定パートナーとの間に長い間子供が出来ないと国から固定パートナーを解消されることもあるらしい。そんなことはさせまいと本当に毎晩のように頑張った。


 しかし体力は無限には続かない訳で楓ちゃんとした後は毎回泥のように寝てしまう。目が覚めたら昼前ということもあった。時には起きたら腰が重くて立ち上がれないなんて事もあり、そんなに俺昨晩やったっけ?なんて思い返したりもした。そんな自覚を超えた疲労を感じるほどだから、本当に身体はキツいのだろうけど頑張った。だって楓ちゃんは俺と結ばれる為に、俺の提案を受け入れてAランクを愚直に目指して頑張ってくれたのだ。今度は俺が頑張る番だ。その想いで必死に子作りを続けた。そして遂に楓ちゃんが妊娠した。


 妊娠が分かった日、俺と楓ちゃんは抱き合いって嬉し泣きしながら崩れ落ちたことは忘れられない。そんな嬉しいことが発覚した1か月後、母さんから衝撃の告白があった。


「母さんも妊娠した!?」


「あのね二人が毎晩愛し合ってるのを見ててね……

 母さんもまた子供が欲しくなっちゃったの……

 それで少し前に人工妊娠センターから精子を取り寄せてみたの」


「智花さんおめでとうございます」


「楓ちゃんありがとう」


 今になって母さんがどこの馬の骨と知らない男の精子で子供を作ったというのは正直複雑な気持ちだし、なんだかムっとする気持ちになる。でもお互いに祝福しあう楓ちゃんと母さんを見てると俺も祝福せざるを得ない。


「おめでとう母さん」


「ありがとう浩。私がまたこんな幸せになれたのは浩のお陰よ」


「楓ちゃんとイチャイチャしてただけなのに褒められると変な気持ちだな。

 しかし、楓ちゃんとの子供と母さんの子供って殆ど同時に生まれてくるよね。

 なんていうか娘と妹っていうより娘が二人みたいだな」


 そういって天井を見上げた俺は楓ちゃんと母さんが意味ありげに視線を交わしたことに気付くことはなかった。



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 新作の連載が思ったように書けてないので、ネタ帳の中に眠っていた短編をリハビリ兼ねて書いてみたりしました。

 さぁ、新作の執筆に戻るぞ!

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転生先の日本は男女比が狂ったルッキズムディストピアでしたが俺は幼馴染と結ばれたい せーてん @seitenspudon

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