第16話

―1番街_服屋―

ジャック「あれ?アリーユがいない?」

ギル「ジャック!アリーユが変な人に連れて行かれたって!」

ジャック「いつ頃?」

ギル「10分前くらいだって…」

ジャック「そうなんだ、それじゃそろそろ帰ってくるのかな?」

アリーユ「助けに来てくれてもよかったんじゃない?」声色は少し怒気を含んでいるようだ。

ジャック「入れ違いになったら困るしね、アリーユが変な人如きに負けるはずがないから」

アリーユ「それでも助けに来て欲しいものなの!」

ジャック「僕の場合、行ってもほとんどやることなさそうなんだけど…」

アリーユ「もういいわ…お昼ご飯食べに行きましょう」

ジャック「美味しそうな場所見つけておいたんだ!」

アリーユ「それじゃ、そこ案内してもらいましょうか」

ジャック「喜んで!」

ジャック「それじゃやっぱり変な人たちだったんだ?」

アリーユ「女の子一人なんだから余裕だと思われたみたい」

ギル「僕でも大丈夫かもって思っちゃうかも、アリーユさん綺麗だし」

アリーユ「ありがと」

ジャック「人は見かけに寄らないってことがわかってその人たちもいい教訓になったんじゃないかな」

ギル「お姉さんそんなに強いの?」

ジャック「少なくとも僕は勝ったことが無いかな?」

アリーユ「私もジャックには勝ったことないけど」

ギル「どういうこと?」

ジャック「どういうことだろうね?」

アリーユ「ジャックも強いってことよ」

ギル「意外だなぁ…」

ジャック「だろうねぇー」モシャモシャご飯を食べる。

ギル「それじゃ、受験頑張ってね!」

ジャック「ギルもお父さんと仲良くね!」

アリーユ「それじゃ、気をつけてね」

ギル「一日楽しかった!ありがとー!」

ジャック「それじゃ部屋に戻ろうか」

アリーユ「先に食事してからにしよ」

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