第14話
ギル「聞いた話だとここがその宿場だけど…お兄さんたちってお金持ちなの?」
アリーユ「家がね。私たちが持ってないのは本当よ」
ジャック「うん、アリーユの家よりは小さいな」
ギル「そういえば、お兄さんたちの名前は?」
ジャック「僕はジャック、こちらのお姉さんがアリーユ」
アリーユ「ありがとね、ギル。助かった」
ギル「僕の方こそ!今度は他のところも案内させてよ!」
ジャック「そうだな、明日は一日自由だし、案内してもらおうか?」
アリーユ「そうね、それじゃ明日の朝ここに集合でもいい?」
ギル「おまかせあれ!どこ行きたいとかある?」
アリーユ「そりゃもちろん服屋がいいわ!」
ジャック「うーん、僕は色々見て回りたいな」
ギル「わかった!それじゃまた明日ね!」
ジャック「気をつけて帰ってねー!」
アリーユ「それじゃ行きましょうか」
ジャック「そうだね」
―ドーンの宿場―
店主「こちら御予約制の宿場ですが、お名前を伺ってよろしいですか?」
アリーユ「アリーユ、サリーユの娘よ」
店主「は、それではそちらが」
ジャック「ジャックです。マスラーの息子です」
店主「はい、伺っております。それではご案内させていただきます」手を叩いて従業員を呼び出す。
店主「それではごゆるりと、お寛ぎください」
アリーユ「ジャックがお父さんの名前出す意味なかったと思うんだけど」
ジャック「え?アリーユがお父さんの名前出したからそういうものなのかなって」
アリーユ「それは私のお父さんが予約を取ってくれたからで…」
店主「マスラー…?はて、どこかで聞き覚えが…。あ、こちら御予約制の宿場ですがー」
―
ジャック「すごい部屋だね」
アリーユ「そうだね、でもなぜ二人部屋なの?」
ジャック「予約したのはアリーの父さんだろ?」
アリーユ「そうね、まあいいわ。私お風呂入ってくるからお風呂終わったら食事に行きましょ」
ジャック「わかった。ゆっくりしておいで」
アリーユ「20分くらいで上がるから」
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