第11話
アリーユ「すっごーい!色々盛んで見るだけでも面白いね!」
ジャック「とりあえず、宿場に行かないと。サリーユさんが用意してくれたんでしょ?」
アリーユ「そうだった!早くいこ!確か5番街にあるって…ここ何番街?」
ジャック「わからない。聞いた方が早いかな。すいません、ここって何番街ですか?」
少年「ここは3番街!」
アリーユ「5番街ってどこにあるの?」
少年「ん!」手を前に出す。どうやらお金が欲しいらしい。
ジャック「そうかぁ…お金持ってないんだよなぁ…」
少年「それじゃ知らない!」
アリーユ「何でお金が必要なの?」
少年「父さんが病で倒れちゃってお金がないんだ!」
ジャック「君の家はどこ?」
アリーユ「ちょっと」
ジャック「教えてくれるかな?」
少年「え?あ、うん」
少年は目をまん丸にしながら歩き出す。
ジャックはその後についていく。
アリーユ「危ないところには行くなって言われたじゃない」
ジャック「困っている人がいたら助けないと。何かあってもアリーユが助けてくれるでしょ?」
アリーユ「全く…私たちより強い人が出てきたらどうするのよ」
ジャック「うーん…」
アリーユ「考えてなかったでしょ?」
ジャック「うん、そうだね」
アリーユ「全く…」やれやれと言った姿で諦める。
―
少年「ここが僕の家」
ジャック「普通の一軒家だね」
少年「父さんは仕事をしっかりしてくれていたからこんな家にも住めたんだ、父さんがいないと家も売り払わなきゃ行けなくなる」
ジャック「そうか、それでお父さんのところへ案内してもらえるかな?」
少年「いいけど、お前らに何かできるのか?」
ジャック「力になれるかわからないけど、困ってる人は見捨てられないんだ」
少年「そんなこと言ってわざと悪くしたり、よくなっても法外な金をふっかけようとしてるんじゃないか!?」
ジャック「それじゃこれを食べてくれ。これは俺が作ったものだ。もちろんお金はいらない」
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