169日目 異世界-1
「おはようございます!!」
「お、おはようございます……昨日の疲れは……残ってなさそうですね」
マッソさんだ。
今日も元気に挨拶をする。
朝から元気に挨拶をすると、清々しい気分になる。
元気な挨拶で危険人物という印象を消していきたい。
「今日も、朝から訓練ですかね?」
「あ、それなんですけど。
申し訳ないです。トロゲンさんとシトン様に報告がありまして」
日本で空の魔石を全て消費し、【エリアヒール】【エリアハイヒール】の魔石を作成した。
一旦報告に行ったほうがいいだろう。
「せっかく準備をしてくださったのに、本当に申し訳ないです」
「え!? いや!! 全然、全然です!!
どうぞ、ゆっくり報告してきてください!!」
「ありがとうございます!!」
◇
ザァ……
シトン様の部屋で【ストレージ】と【魔力庫】から魔石を出す。
ちなみにトロゲンさん、ローシュさんもきてくれている。
「こ、これが全部【エリアヒール】なのか?(日に日に気色悪いな、こいつ……)」
「いえ。途中で【エリアハイヒール】を習得しましたので、三分の一くらいは【エリアハイヒール】です」
「いやはや……」
「なるほど、素晴らしい働きだ。
(やはりコイツを錬金棟で働かせたのは正解だったようだな)」
「ありがとうございます!!」
「外界への遠征が大幅に進むでしょうな」
「あの……ただ【エリアヒール】の効果が一定ではないかもしれません。
【魔導合成】【魔導命令】【エリアヒール】それから器用のステータスが上がっていますので、初期に作成した魔石は威力がかなり低いと思います」
「確かに、これだけの量を作成したのだ。それは変化があって当然だな」
初期に作成さした【エリアヒール】の魔石については【魔導合成】をし、それから【エリアハイヒール】に創り直すのはいかがでしょうか?」
トロゲンさんが提案してくれる。
「これだけの量だと、初期の魔石、威力の低いものを判別するだけでも時間がかかるだろうな」
確かに……
作成した時期によって分けておけばよかったな。
日本の地下空間には余裕があるわけだし。
「す、すみません。全部混ざってしまって」
「いえいえ。なにしろ騎士団としては莫大な利益ですからな」
「では、私が訓練しながら狭間様の魔石を使用し、判別していくのはいかがでしょう?」
ローシュさんが意見をくれる。
「そうだな。そのような作業はローシュが適任だろう。頼む」
「承知しました」
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