十四日目
第17話
朝のルーティンを熟しながら、この変ってしまってからの二週間を考える。
周辺住民はほぼ魔物に害された状態で、周辺には例の関わり合いになりたくない少年がいる程度だろう。
そして、今後もあの様なはっちゃけている若者とは関わる気がない。
また食料に関しては日に日に減っていくばかりなので、ここらで補充をしたいところではある。
となると何処に向かうべきか、最寄りのコンビニからは粗方取ってきたので、ちょっと遠いところにあるコンビニに出向く必要があるか。
問題はそこが今どの様な状態になっているかであろう。
他の生存者によって物資が取られているか、将又魔物によって荒らされてしまっているか。
その辺りが未知数なのだ。
とは言えだ、いつかは取りかからなければいけないだろう、なので今日は近場にあるコンビニを巡ってみることにする。
午前中の時間を使い周辺のコンビニを巡ってみる。
どのコンビニも魔物に荒らされ物資を回収できるような状態ではなかった。
まあ、多少は残ってはいたのだが、これから生き抜いて行くにはかなり心許ないだろう。
ライフラインも何時まで維持出来る状態が続くのか解らない現状、どうにかして新しい環境作りを考えなければ、近いうちに詰む事になるだろう。
さて、そんなことをしながらも魔物狩りをしていた。
だが、コンビニの探索に時間を取られたのでいつもより少なめの討伐数だ。
それでもこれだけの狩ったわけだが。
午前中の狩りの成果、ゴブリン九十七匹、コボルト百五匹。
コンビニで碌に物資を調達することが出来なかった私は、自宅へと戻り昼食を取りSPを割り振った。
ステータス
伊勢開成
レベル256
SP6
スキル
身体操作7
徒手空拳6
身体能力強化6
状態異常耐性6
自然治癒力強化6
魔力知覚6
魔力操作6
属性変換・水6
索敵6
知覚6
隠密6
存在希薄化6
経験値17/256
身体操作を六に強化した。
午後は午前中とは違い狩りにのみ専念するつもりだ。
そして午後は何時通りというか、いつも通りの増加率近しい数で魔物達を狩ることに成功した。
ゴブリンが百五十六匹とコボルトが百五十四匹だった。
自宅に戻り夕食を食べ風呂に入りSPを割り振る。
ステータス
伊勢開成
レベル272
SP1
スキル
身体操作7
徒手空拳7
身体能力強化7
状態異常耐性7
自然治癒力強化6
魔力知覚6
魔力操作6
属性変換・水6
索敵6
知覚6
隠密6
存在希薄化6
経験値141/272
徒手空拳と身体能力強化と状態異常耐性を七に強化した。
私のスキルも大分強化されてきた。
その為に毎日大量の魔物を倒しそれと同時に大量の経験値を得、レベルアップしSPを取得することが出来る。
これだけ見れば好循環なのだが、それ以外が何ともし難い状況だ。
これからはもっと探索に力を注いだ方が良いのかも知れない。
現在ある物資がつきる前に。
二〇二〇年一月一四日二四時、今日も大量の魔物が黒い渦と共に現れる。
そして致命的な事件が起きてしまう。
自衛隊が死守していた日本全国に止まらず世界各国に存在する発電施設に魔物が殺到しライフラインの一つ電力が使えなくなった。
電力が使えなくなったと言うことは、電力を使用して管理していた様々なものも止まると言うこと。
これは全てのライフラインが止まることを意味していた。
また、原子力発電所も多大なダメージを受けてしまい、メルトダウンが危惧される状態へとなってしまっていた。
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