第七十二話 プライベート
職場の人から僕のプライベートが全くわからないと言われた。
彼は僕が同性愛者で李仁のことも知ってるけど。
「堅物で真面目なお前があの男に抱かれてるときどんな顔してんだろうな」
酒のない場でよく言えるな。
「抱かれてるほうじゃなかったら?」
それを言ったらギョッとしてそれからは聞かなくなった。
※※※
その日の夜、僕は李仁を激しく抱いた。今日はそんな気分だった。
李仁は元々ネコだったし、嬉しかったようだ。異常に興奮してて僕もさらに興奮した。
こんなことをしてる顔に見えないのか。
ふぅん……。
李仁が今度は僕を押し倒してバトンタッチ。たくさん甘える。ああ、この時の顔……見られたくないなぁ。チラッと横にある姿見に映る僕の顔はなんとも情けなく、こんな顔で子ども食堂に立ってられないや。
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