第六十五話 洗濯物

 ゴールデンウィークも明けて愛する人は仕事先に戻った。

 そして久しぶりの天気。洗濯物の量はまた減った。

 シワを丁寧に伸ばして干す。

 あれ、この靴下……。シバの靴下の片っぽ。穴あいてるし。

 あとで縫わなきゃ。

 あっちにはもう片っぽの靴下があるかしら。困ってないかしら。

 私はぎゅっと靴下を抱いた。


 ※※※


『ん? あー、あった? 片っぽなかったから捨てたわ』


 ……捨てたんかーい! せっかく穴縫ったのに! まぁわかってたことだけどね。シバのバーカ!


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