李仁

第二十四話 点と点

夜。

寝られない。

珍しく。

正反対に隣にイビキをかくミナくん。

寝返り打って彼の背中が私の方に。

彼の背中にあるいくつかのホクロ。

そして私がつけたキスマーク、赤かまだ残ってる。

それを一つ一つ指で繋いでいく。

星座ができた、なんの星座かわからない。

それをいくつか作って気づいたら夢の中だった。


※※※


「昨日夢でさ、誰かに背中刺される夢見たんだよ」

とミナくんが朝ごはんの時に言って私は少し吹きそうになった。

そんなに強く押した?


「そうそう、今日から出張プラネタリウムの受付始まるんだよなぁ」

と。

「李仁も予約する?」

「あ、うん……」

私が作った適当な星座はあるかしら。


「どしたの、さっきから笑って」

「別にー」

と私はコーヒーを飲んだ。

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