序章2 その他の神話(創世神話補足)

蛭子さま:

 レイアの孫のさらに孫の代に魚釣を生業とする男が居た。ある日海釣りで網にスライムが引っ掛かる。

掃除しようとすると自ら網から離れてぴょんぴょん跳ねて男に懐いてきたので飼うことにした。

するとその日を境に何故か運気が爆上りで、することなすことすべてがうまくいくのは当たり前、突然きれいな奥さんもやってきて、子供も天才のうえイケメンイケジョで孝行息子に孝行娘、本業でも必ず網に高級魚が大漁に掛かり、あっという間に億万長者で街の顔役になった。

釣人が天寿を全うして命尽きる時、ついにスライムが人間の形になり正体が天と地の神の長子であることを告げたと言われる。


ウラノスの(真ん中の脚の)失脚とウィーヌスの誕生:

 地敷大比売神はDV夫についに愛想尽きて、夫婦生活中にふぇ◯してるとき、ウラノスの真ん中の脚を噛み千切り、ペッと吐き捨て自らの海へと沈めた。その日を最後に二人の間に子は出来なくなったとされている。

地敷大比売神の海に沈む中の脚から泡が出で、そこに愛と美が生まれた。


審判員への賄賂:

 憎しみの女神が、毒入りりんごを三柱の女神に持ってきた。「毒入りリンゴはいかがかね?」

速攻で「毒なら要らない」と三柱の女神に突き返される。

憎しみの女神はちょっと言い方を変えることにした。「これは防腐剤山盛りで、食べるには向かないけども、いつまでもみずみずしい姿を保つ、美のりんごで、美の女神がこれを持つのがふさわしい」しかし長いので覚えられないので、紙に書いてりんごを包んでおいた。

それを見つけた三柱の女神、アテナ、ヘラ、ウィーヌスはそれぞれ美の女神とは自分のことだと譲らない。

取っつかみ合いの喧嘩になり、むちゃくちゃ見苦しく、少なくともその三柱の女神は美の女神ではないということに落ち着いていた。

ところが、第三者が美の女神と認めれば美の女神となるという噂があり、誰か自分を美の女神であると認める者を買収しようと企んだ。その際にウィーヌスが賄賂としてそこら辺にいたクソガキ、パリスに渡したのが地上でもっとも美しい女性ヘレナであった。


地母神の系譜:

 渾沌、地敷大比売神、レイア、大マテルはそれぞれ、宇宙、存在、状態、原因を象徴し、最高神すら一目置く存在である。と、この世界の神学では言われているが、ぶっちゃけ、元々、その地に長く住んで地に足ついてる地元民は皆地母神を信仰してて、そこに征服者としてやってきたぽっと出の輩どもが信仰してたのが最高神とその一味だと調べがついている。ぽっと出の征服者どもってのも、元々、他の地域で問題起こして通用しなくなった人間のクズどもが徒党を組んで暴力で制圧したといったもののようだ。この世界の神官、巫女たちは独自研究の結果上記のことに気付いているが、既に軍事警察行政がそのクズたちの子孫に握られて、血塗られた歴史がまるで光り輝くほどの美談に改竄されて建国神話が流布されているので黙ってる。

地母神崇敬とはレジスタンスの証なのである。

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