第18話
コトヤ(呼び出しで呼ばれた人数は30人程度…第一審査はいつの間に始まっていたんだろう?)など色々考えていたら順番が来た。
先生「358番―。左端の部屋に入ってねー」
コトヤ「はい!」左の部屋に歩いて向かう。
―
コトヤ「失礼します」
担当員「はい、よろしく。それじゃ自分の得意な魔法を教えてください」
コトヤ「えっと…その…」担当員の手が動き、より焦る。
担当員「それでは、なんでもいいので魔法を使ってください」
コトヤ「燃えろ」指先で火がメラメラと燃える。
担当員「はい、大丈夫です。続いて威力を確認します」
担当員が合図を出すと5m先に的が現れる。
担当員「当たらなくてもいいので、あの的を狙って魔法を放ってください」
コトヤ(これ当てないといけないやつだ…)
的に集中して叫ぶ。“燃えろ!”
的は見事に焼け落ちる。
担当員「はい、わかりました。最後にこの学園に入ってしたいことはありますか?」
コトヤ「お世話になった人にここで1番になれと言われたので頑張りたいです」
担当員「そうですか…わかりました。それでは奥の扉へお願いします」
コトヤ「ありがとうございました」頭を下げ、退出する。
担当員「やばいのが入ってくるかもなぁ」
先生「そうですねー。楽しみですねー」
―
コトヤ「ここは…学食?」
先生「おめでとう。2次審査疲れたでしょ?ご飯食べてゆっくりしてね」
コトヤ「え?いいんですか?」
先生「えぇ、好きなだけ食べていいわ」
コトヤ「ありがとうございます!」
―
コトヤ「取る前にヨツカさんのお弁当食べちゃったらお腹一杯になっちゃった…」
他の人が食事をとって食べている中、ゆっくりと思考を巡らせる。
コトヤ(絶対落ちたと思ったのになんで受かってるんだろうか…)
ぐるぐる回る思考に頭が追いつかなくなってきた頃、先生が発する。
先生「それじゃ、移動しますー。私についてきてくださいー」
コトヤ「次はどんな試験なんだろう?」
不安半分、期待半分で先生の後についていく。
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