Sweet Trick Bitter Treat
森深い山の中腹に位置する古城。私はそこのバルコニーに立ち、森の西側にくすぶる夕日の名残を黙って眺めていた。空はもう随分と暗い。〝夕方〟と呼ぶには遅すぎるだろう。
風が私の頬を撫でる。それは色づいた葉に、
未練がましく残っていた枯葉色がようやく、夜の闇に溶けて消えた。
そろそろだな。
私は部屋の中に戻って、そのまま玄関ホールへと向かった。
玄関ホールの古びた振り子時計に目を向ける。約束の時間まで、あと約五分。私は玄関ホールを見回し、壁に掛けられている肖像画が曲がっているのに気がついた。
そこに
絵の傾きを直した後で、一歩下がって改めて自身の肖像画を眺めた。一見冷酷そうにも見えるこの笑みには
そう、私は不老不死の吸血鬼。これが、肖像画の微笑みの秘密だ。この絵を描かせた時は、一切喋らず、笑いもしないように努めたものだ。あの画家の人間は、私のことをさぞかし気難しい人物だと思っただろうな。
さて、服に埃がつかなかっただろうか。姿見の前に自分の体を置き、その中を覗き込む。黒のトラウザーズに白いシャツ、ベストを身に着け、長マントを羽織った正装姿。首元には気に入りのスカーフを。問題ない。完璧だ。あいにくそこから上の顔は
そうこうしているうちに、城の扉を叩く音が玄関ホールにこだました。時計の方に視線を向けて、私は眉を上げる。寸分
「こんばんは、エド。ハッピー・ハロウィン!」
そこに立っていたのは一人の若い魔女。くりっと丸いグリーンの瞳に、バラの花びらをひとひら乗せたような唇が愛らしい。帽子もローブもマントも黒一色で固めた中で、帽子からこぼれる黄金色の巻毛が目を引いた。私はそれをそっと
「ハッピー・ハロウィン。すごいな、まさに時間ピッタリじゃないか、ベリダ」
「だって、あの日に行けなかったから……」
あの日? ベリダの言葉に私は首をかしげた。彼女が約束に来られなかった日なんてあっただろうか?
「あ、えっと、覚えてないのなら良いの。気にしないで」
そうか? と答えて私は言葉を続ける。
「どのみち私は、君のことだったらいくらでも待つさ。第一、私にとって時間なんてそう大した問題ではないんだから」
私がそう言うと、ベリダはコテンと小首を傾けて、少し照れが混じったように笑った。
「でも、時間ピッタリに来ればそれだけエドと一緒にいられるじゃない。違う?」
確かにそれもそうかもしれない。私はうなずき、ベリダに中に入るよう促した。
「ベリダ、マントを預かろうか?」
クロークを開け、私はベリダに向かって手を差し伸べる。しかしベリダは首を横に振った。
「良いの。わたし、とっても寒いから……」
そう言ってベリダは魔女の黒いマントの前をきつく合わせた。その顔色はあまり良くない。私は差し出した手をひっこめた。
「すまない、気がつかなくて。私たち吸血鬼に体温がない故に、暑さ寒さのことなどすっかり忘れてしまっていた。ここは特に冷えるだろう。私の部屋で暖炉にあたってくれ」
「ううん、大丈夫よ。そんな大したことはないから……」
誰もいない廊下に二人の足音が響く。
先ほどからベリダがきょろきょろと辺りを見回している。一体どうしたというのだろう。
「ベリダ、何か気になることでも?」
「ええ。エド、使用人の皆さんは出かけているとかなの? さっきからちっとも姿が見えないんだけど……」
ああ、と私は曖昧な声を出した。
「少し前に暇を出したんだ。働きに来てくれていた者たち全員に。……何だか急に、一人になりたくなってしまってね。まぁ、特に不自由もしてないさ」
そう思ったきっかけは何だっただろうか。ふとそんな疑問が浮かんだが、ベリダが再び口を開いたので私はそれを頭の隅に追いやった。
「だからこんなに埃っぽいのね」
鼻にしわを寄せるベリダに、私は苦笑した。君は喜んでくれると思ったんだがなぁ、とつぶやいた私の顔を、ベリダがえっ、と驚いた声を上げて見る。
「こうして放っておけば、蜘蛛の巣がたくさんできるじゃないか。蜘蛛の巣は魔女の薬でよく使われる材料の一つなんだろう? 君は前、古い城に住みついている蜘蛛からは上質な糸が取れるんだって言っていたじゃないか」
よく覚えていたわね、とベリダは笑みをもらした。しかしその後で、彼女は首を横に振る。
「わたし、もう薬は作らないの」
「なぜ?」
「なぜって……。もう必要がなくなったからよ、わたしが薬を作る必要が」
そう言った彼女の顔は、心なしか寂しげに見えた。
今日の彼女はどこか変だ。いつもの朗らかなベリダとは違う表情が、言葉の端々に見え隠れする――
私は部屋の扉を開け、ベリダを中に通す。どこかからひゅうひゅうと風が吹き込んでくる。それがバルコニーの扉からのものだと気づくのに、そう時間はかからなかった。
「ああ、そのままにしてしまっていたんだ」
「なぜ扉を開けたままに?」
バルコニーに向かい、ガラス張りの扉に手をかけた私に、ベリダが訊ねる。
「ここからだと、この城に来る道が一番良く見えるからさ。私は待っていたんだ。君が来るのをずっと」
言いながら扉を閉める。扉は開いた状態のままで固まりついてしまったらしく、動かすのには力が必要だった。
「エド、またそんなことサラッと言って……」
ベリダがほのかに頬を赤らめる。……確かに、考えてみるとクサい台詞だったかもしれない。
「まぁ、あいにくやって来る君の姿は見られなかったんだけどね」
そう言葉を継いで、私は照れくさいのを隠そうと、わざと大きな音を立てて扉を思いきり引っ張った。
「……――――」
その時、ベリダが何かぽつりとひとりごとを言ったようだったが、扉の軋む音に掻き消されその内容は分からなかった。
どうにか扉を閉めた後で、私は暖炉に向かった。
「あ、良いの。火は点けなくて……」
私は不思議に思ってベリダを振り返る。
「なぜ? 寒いんだろう? 遠慮は無用だよ。君はお客様なんだから」
「ううん違う、違うの。遠慮なんかじゃなくて……。でもお願い、エド。火は点けないで……」
私が何を言おうと、ベリダは首を横に振り続けた。
「……分かった。じゃあ、私のマントを羽織ると良い。これで少しは暖かくなるだろう」
何が彼女にそう言わせるのだろうか。ベリダの華奢な肩にマントをかけながら、私は首をひねった。
ベリダにベッドに掛けるよう促す。……あいにく、私の部屋には椅子などを置いていない。一人暮らしが長くなり部屋に人を呼ぶ機会がなくなると、調度品などには無頓着になってしまう。今や私の部屋の家具らしい家具といえば、ソファを兼ねる仮眠用のベッドと、テーブルを兼ねる棺桶のみだ。その他の家具は他の部屋へ押しやってしまった。別段不便には思わない。
最も、ベリダが来るというのを考えれば、もう少し何とかしておくべきなのだろうとは思うのだけれど。
ベリダの横に腰掛けながら、私は口を開いた。
「人間たちのお祭り騒ぎも悪くないね。今日なら、私たちでも普通に外に出かけられるかもしれない」
この城に続く森の道を下って行けば、人間たちの住む町がある。今日は〝ハロウィン祭〟とのことで、魔女や吸血鬼、その他に頭にネジのついたツギハギの大男……なんて奇っ怪なものまで、様々な仮装をした人間で溢れ返っていることだろう。この地方に伝わる民謡の旋律を奏でるアコーディオンの音色が、風に乗ってかすかにここまで流れてきていた。
横を振り返ってみると、私の言葉に対してなのだろうか、あまり乗り気でなさそうな曇った表情を浮かべるベリダ。それを見て、私は慌てて付け加えた。
「も、もちろん今日は行かないが。何も準備もしていないしね。ただ、昔みたいに二人で外に出かけるのも悪くないなと思ったんだ。……ベリダ、最近は空を飛ばないのかい?」
「ええ、残念ながら……」
そうか、と私はつぶやいた。私は空を彼女と並んで飛び、彼女の横顔と夜風になびく豊かな金色の髪を見るのが好きだった。その理由は――
「わたしたちが初めて会ったのは、空の上だったものね」
その通り。私は彼女の言葉にうなずいた。
「あの時、この森の上空で、君は箒の練習をしていた」
「ええそう。わたしがバランスを崩しそうになった時に、エド、あなたが現れて、わたしを助けてくれて……」
その時のことを思い浮かべ、私は思わずクックッと笑い声を上げた。
「ベリダ、あの時の君ときたら……! 私はあの時、カエルが空で跳ね回っているのかと思ったくらいだ。あんな飛び方をする方が逆に難しいだろうに……」
「もうっ、恥ずかしいからそのことは忘れてよ、エドのいじわる! せっかく人がロマンチックな思い出に浸っていたっていうのに……」
ぷくっと頬を膨らませる彼女。そう、この表情が見たかったのだ。否、この表情も。
「ハハ、すまないすまない」
私は未だ笑みを抑えきれない口元を片手で覆いそう言った。彼女の前で牙を隠す理由もないが……、とは言え、ここまで笑ってしまうのはさすがに失礼だったかな。そんな私に向かってベリダは、しょうがない人、とでも言いたげな半ば呆れた、しかし優しい慈しみのこもった眼差しを向ける。
クルクルと変わるベリダの表情は、私の目に眩しく映る。私は思った。直に目にしたことこそないが、太陽とは、まさに彼女のようなものなのではないだろうか。明るく輝き、時間と共にその様子を変える、暖かな存在……。
私はベリダから帽子を取って脇に置き、豊かな黄金色の髪をそっと指で梳いた。
「……でも、それがあったから今、こうして私たちは共にいられる……」
「ええ、そうね。エド……」
見つめ合う瞳。気がつくと私たちはどちらからともなく腕を伸ばしていた。
私の腕の中に、すっぽりとベリダの存在がある。私は彼女の髪に顔をうずめた。花と土と薬草のにおい。そしてその奥に隠された魔法の香気。魔女の香りだ。私はそれを胸いっぱいに吸い込んだ。気取らなく飾らない、心地良いベリダの香り。私はそれがたまらなく嬉しい。血とカビと埃のにおいを、香水を振りかけて誤魔化しとりすましている我々吸血鬼とは、まるで違う。これ以上魅力的なものはない、世界にたった一つだけの香り。
腕の中で、ベリダの体がかすかに震えているように感じた。
「ベリダ、まだ寒いのか?」
私の体に回されたベリダの腕をそっと外し、その小さな手の平を両手で包み込む。
「冷たい……。私の手とさほど変わらないじゃないか」
そうつぶやきながら、彼女の小さな手をさする。
「私に体温があれば良いのに……」
「その気持ちだけで十分よ、エド」
そう言ってベリダが優しく微笑む。
その微笑みが突き刺さる。まるで吸血鬼を仕留める杭のように。その微笑みが、その気遣いが、その優しさが、私にまざまざと見せつける。私は彼女に何も与えられないのだということを。暖かな体温も、憂いの混じらぬ笑顔も、彼女を私と同じ存在にすることも、何もかも。
そう、私は彼女を吸血鬼にすることができない。それはいにしえより定められている掟。
【死を司る悪魔との契約を交わした死すべき運命にある魔女を、不死の存在にしてはならない】
魔女の魂は死後、地獄の悪魔の元に行く。それを吸血鬼が横取りしてはならぬのだ。それが、太古の昔に悪魔と吸血鬼の間で交わされた取り決めだった。
どうしようもないこと。だから、その話をしないことは私たちの間で暗黙の了解となっていた。決して触れてはいけないタブー。
きっと私も、何らかの形で彼女を苦しめているのだろう。彼女の優しさが、まったく意図せずに私を傷つけているように。私たち二人は、共にあるだけであらゆることに責め苛まれる。だから私たちは互いの体を抱き合ってそっと目をつむることにしたのだ。二人の間に横たわる、深い深い溝を前にして。
「……エド。わたしが魔女になった理由、分かる?」
だからベリダがこう言った時、私は己の耳を疑った。しかしベリダの顔を、私の目を真っ直ぐに見つめる彼女の瞳を覗いてみれば、それが私の空耳でないことは明らかで。彼女の瞳の奥底に秘められた覚悟。私は、それを
「いや……分からないな。残念ながら」
私は静かに首を横に振る。ベリダのグリーンの瞳がフッと微笑んだ。
「それはね……あなたに、恋をしたからよ」
その言葉は、私をその場に凍りつかせるのに十分だった。予想だにしていなかった答え。私は何を言えば良いのか、否、どういう顔をして良いのかも分からなかった。
「そ、それは、一体……」
やっとのことで、その言葉だけが私の口を突いて出た。ベリダは微笑んで続ける。
「まだわたしが人間だった時。わたしは夜空を、それよりもずっと黒いマントをたなびかせて飛ぶあなたを見て、恋に落ちたの。……でも、あなたはわたしを、人間なんかを愛してくれないと思った。吸血鬼にとって人間は、ただの獲物でしかないんだって聞いていたから」
面くらいつつも、彼女の言っていることは理解できた。
確かにベリダの言う通り、人間をただ狩って喰らうためだけの存在としか捉えていない吸血鬼連中のなんと多いことか。そう考えている者が大半だろう。私はそうでないからこそ、この森の奥の古城に引き篭もって暮らしているのだと言っても過言ではない。
ベリダは話を続けた。
「でもわたしは、あなたとどうしても話してみたかった。あなたに近づけるだけでも良いって思った。だからわたしは、悪魔に魂を売って魔女になった。そうすれば、あなたとまともに言葉を交わすことができると、そう思ったから……」
「……驚いた。てっきり、私の方が先に君に惚れたと思っていたのに」
ややあって、わずかながらに片付いた脳が言葉を紡いだ。否、どんなに頭が混乱していようと、これだけは確かで、これだけは伝えたいことが、私にはあった。
「でも私は――。君が魔女じゃなくても、君が人間のままでも。私はきっと、君を愛していた」
私の言葉にベリダはうなずいた。その顔がくしゃっと、泣きそうに笑う。
「ええ、知ってる。あなたならきっと、そう言うと思った。あなたと一緒にいて、あなたはそういう人だって分かったの、痛いくらい。……だから、なおさら残念」
私たちはそっと唇を重ねた。苦い涙の味がした。
唇を離し、腕を回して強く抱き合う。その時、ベリダが私の耳元でささやいた。
「わたし、随分待ったのよ。この日が来るのを、ずっとずっと、わたしにとっては永遠と思えるほど長い間。……わたし本当に嬉しいの。あなたに会えて。でもね、エド。これでお
私はベリダのこの言葉の意味を測りかねた。ベリダ、それはどういう……。 しかしその意味を問う間もなく、ベリダの唇が私に重ねられた。涙の味は、溝を通って流れる川の水のようで。
その水の流れるのを堰き止め、その向こう側に渡って、真に彼女の手を取ることができるのならば、私は、どんなにか……。
そうしてその夜は、一瞬のうちに溶け去っていった――
それからどれくらいの時間が経っただろう。私たちは二人とも、少しうたたねをしていたようだ。ベリダは私の腕の中でふと目を開いた。
「もう夜が明けるわ。……わたし、帰らなくちゃ」
そうつぶやいて、帽子を拾い上げるベリダ。そのまま自分の黒いマントだけをひるがえしてベッドから立ち上がる。後に続いて起き上がろうとすると、ベリダは首を振って私を制した。
「日の光はあなたに毒じゃない。大丈夫よ。見送りはいらないわ。わたし一人で帰れるから――」
そう言って私に背を向けたまま帽子を被ると、ベリダはフッと部屋を出ていった。まるでこの場から消え去ってしまうように。
私は目を見張り、マントを羽織る時間も惜しく、慌ててその後を追いかける。ベリダの足は信じられないほど速かった。奇妙とも言える。私が転げるようにして廊下に出た時、その姿はもうそこにはなかったのだ。
私がようやく彼女に追いつけたのは玄関ホール。ちょうど、城の扉が彼女の手で開かれる時だった。
ベリダの細い腕が城の重い扉を押す。扉の隙間から光が溢れ、私は思わず目を細める。差し込む眩い光を背負って、ベリダはゆっくりと振り返った。
「エド、ありがとう。今日はとっても楽しかったわ。幸せだった。……最後にあなたに伝えられて、良かった。私の想いを、最期に」
そう言いながら、ベリダの姿が朝の光に次第に透けていく。
「ベリダ……!」
私が手を伸ばしたのと同時に、彼女の姿は朝の光に溶けていき、その姿は跡形もなく消え去った。微笑みを、私の瞳に永遠に焼き付けて。
分かっていた。
「ハロウィンの夜には、死者の霊が訪ねてくる……」
私はこの地方の古い言い伝えを口にした。
分かっていた。そして、都合良く忘れていたのだ。彼女が、ベリダが、もう既にこの世の住人ではないということを。
数百年前のハロウィンの前日。彼女は魔女を恐れる人間らによって捕らえられ、激しい炎に焼かれたのだ。ハロウィンの夜に私の城で会うという約束だけを遺して。
『だって、あの日に行けなかったから……』時間ちょうどに来た時のベリダの言葉が胸を刺す。
私が城の使用人たちに暇を出したのも、ベリダの死がきっかけだった。
彼女のいない時間を生きてなどいたくなかったのだ。彼女のいない時間には何の意味もない。ベリダのいない時間というのを信じたくなかった。私はその時間を、〝時間〟と認めたくなかった。だから私は、すべてを締め出した。
だが、それは決して良い在り方ではない。
『でもね、エド。これでお
ベリダはそれを私に教えに、今日ここへ来てくれたのだ。私はこの時になってようやく、先ほどのベリダの言葉の意味を知った。
そうだ、このままではいけない。私のためにも、彼女のためにも。
森深い山の中腹に位置する古城。私はそこの玄関ホールに立ち、森の東側に灯った朝日の欠片を黙って眺めていた。空は次第に白む。〝朝方〟と呼ぶにはまだ少々早いだろうか。
風が私の頬を撫でる。それは色づいた葉に、
星たちがそのきらめきの名残を惜しみつつ、朝の光に溶けて消える。
今日からだ。
私は足を踏み出し、そうして一度自分の部屋へと向かった。
マントを取りに戻るのだ。正装をして行かなくてはな。あの太陽が昇りきるその前に、花を持って彼女に会いに行こう。彼方の岸、そのどこかにいる彼女のための、手向けの花を。
そうしたら、使用人たちを城に呼び戻そう。調度品にも気を遣う。掃除だってちゃんとする。あの数百年前のあの時から、ようやく時間は進むのだ。
私は肖像画の前を通り、姿見を覗いて、ニッと口を
さて、これからまた忙しくなる。止まっていた私の時間が、再び、動き出すのだから。
後日譚:『短編集 ~ファンタジーから日常まで~』の「ベター・オレンジ」(同サイト内にあります)
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