<呟き21>透き通る

この世の全てが透明に見える

全ては私の思うがままだし

心の中は読み取れて

きっとこの世界は

私のために作られた玩具だと

本気でそう思っていた


足元は自分の欲と

ただ深い暗闇でできていた

濁った水に

透明な色が飲み込まれる

その涙に月が反転する


一人存在するこの愚かな日常に

歪んだ宝玉が光を放つ

無の境地に溺れた時

きっと私は目を閉じている


一人物思いにふける

この間違った世界に

私の心は透き通る

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る