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＜呟き15＞夕闇
今日も夕闇が動物たちを攫っていく
きっと独りになったら
集中砲火を浴びて消えてしまう
太陽が役目を終える瞬間
火は消えて青い炎が燃やされる
錆びれた建物に差し込むのは
いつもこの瞬間輝く夕陽だけ
幾ら常連だとしても
毎日というのは凄いものだ
きっと私も独りで泣けば
あっという間に
夕闇に溶かされるに違いない
怯えて苦しんで嘆くよりは
静かに暗闇に溶けていきたい
きっと安らかに眠らせてくれる
灯火の燭台は倒される
黒い心に差し込むのは
いつもこの瞬間囁く現実（もの）だけ
きっと役目を終えてしまった
泣いても泣いても涙が枯れない
ずっとここに立ち尽くしていれば
遅かれ早かれ看取ってくれる
夕闇はすべてを見ている
今日も夕闇が動物たちを殺していく
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