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目次
＜呟き6＞泣き声
部屋に泣き声が響いていた
鼻をすする音も聞こえた
どうやら誰かが泣いている
人が泣くときはどんなときか
人に絶望するときか
自分の失敗を悔やむときか
はたまた他を責めるときか
「涙」とは
透明な血である
流すのはとても体力を使う
それでも人が涙を流すのは
きっと感情を失いたくないから
誰もがきっと
一度は泣いたんだろう
苦しくなって
泣いたんだろう
いつ泣いたのか
もう思い出せない
人生は止まってくれないから
涙を拭って
先へと進まねばならないから
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