海神と現代ダンジョン
鋼音 鉄@高校生
神界編
第1話転生と海神
僕は神である。クロノスお父様とレアお母様にポセイドンという名を貰っている。神々は生まれてから数十年で自我が目覚める。そして僕はその数年後に見知らぬ記憶に悩まされていた。そしてそれから何百年程経った後、完全に記憶を得る事ができた。
あ、コレは僕の前世の記憶なんだ。多分前世に流行っていた転生というやつなのだろう。僕は前世の記憶で死んだのはないのだけれども。まあ前世の人生なんてどうでもいいや。今の僕の神生が楽しかったらそれで良い。だけど……………ダメだな。今の僕の力では好きに楽しめない。
もっと力をつけないと。鍛錬あるのみ…………か。それだったら誰の迷惑にならない所がいいな。というか他の神が居ないところが良い。僕はオリュンポス十二神という面倒臭い称号があるのになんで神目のつく所で鍛錬しないといけないんだ。ぶっちゃけ言っちゃうとギリシャ神話って他の神話より人間臭くて面倒臭いんだよね。
他のギリシャ神話の神は強大な派閥に入ろうとするか有名な神を討ち滅ぼして名声を得ようとするかだし。本当に面倒臭いのがギリシャ神話な訳ですよ。でも神目のつかない場所って一体何処にすれば良いのやら。………………あ、自分の宇宙を創造すれば良いや。僕はその考えになるとすぐに取り掛かった。
ー三億年後ー
僕は1000年ほど位までは起きてて待ってたのだが、遅すぎて待つのが飽きてきたので僕は寝ていた。寝ていたのだが、大きな爆発音が鳴り、急いで起きてみると宇宙が完成していた。僕は時刻を見ると宇宙を創り始めてから三億年が経ったみたいだ。そんなに寝てたの!?ま、まあ?これで惑星を創造出来るようになったしね。結果オーライってやつでしょ。
僕は声を震わせながら一から創った宇宙に惑星を創造する。宇宙って土台用意してからビックバンが起きるまで待たなくちゃいけないけど惑星は普通に創れるんだよね。まあゼウスお兄様みたいな例外は置いておくけど。僕はそんな事を考えながら宇宙に土台の素材を神力で創造した後に今僕が使える権能の海生成を使って海を創る。
むふふ、結構上手く創れたというものですよ。ずっとボーっとしていた僕の割には結構良かったでしょ!ゼウスお兄様が創った惑星と比べると粗が目立っちゃうけどね。でもゼウスお兄様は現ギリシャ神話の主神だから!クロノス家族の才能が無い一般の神である末っ子と才能ありまくりの所属神話の主神である長男を比べないでよ!
僕は創造した全面海で覆われている惑星に到着した。僕の権能の一つは海だからね。権能を使いやすいというものだよ。それにここは神力を使って永劫の海惑星にしたからずっと鍛錬できるよ!やったね!まあ鍛錬をした所でって感じはするよね。どうせゼウスお兄様には勝てないんだから。
まあ主神を相手にするなんてイベントそうそう無いから大丈夫でしょ。僕はそう考えながら生成した海を縦100mはある巨大な棘に変化させる。結構変化させやすくてビックリだね。もう少し繊細にしたら厳しそうかな?僕は少し細くした棘に変化させたのだが、すぐ崩れてポチャンとなってしまった。やっぱり難しいよね。
僕はそう考えながら先ほどの形に海を変化させる。お、やっぱりそういう事なのね。僕が権能を使う時に神力を使うと効果と練度が上昇した。でも神力を使わないと効果は落ちてしまう。使ってる時限定のドーピングって事なのね。てかこの海操作って楽しいね。この絶妙な感覚にどうしてもハマっちゃうんだよね。
ー11ヶ月後ー
ハッ!滅茶苦茶夢中になってしまった。ちょっと怖いけどどれくらい経ったのか確認をしようか。どれどれ………………………は?はぁ!?ほとんど一年じゃんか!神のハマりってこんなに恐ろしいものだったのか。僕は神の性質に驚愕するしかなかった。というか大分海操作の効果と練度が上がってきたかな?これだけでも価値はあるというものだね。
僕はそう考えながらゼウスお兄様が権能で創った雷の槍を模倣してみる。けど出来たのは神器の出来損ないだった。ゼウスお兄様のは神々が創造した神器よりもさらに上の段階に存在する武器だった。まあそりゃあ厳しいよね。既に概念のある物を更に概念を付与するなんて。そう簡単に出来るものじゃない。まあ出来るのはゼウスお兄様とクロノスお父様、ウラノスお爺様しか見た事ないしね。
そう簡単に出来たら上の神のプライドが丸潰れだもんね。特に怠けてばっかりの僕の習得はね。………あれ?本当にプライド潰れるか?だって家族のみんな僕の事割と溺愛してなかったっけ?で、でも流石にそうなるんじゃないかな?僕は何でこんなに僕が溺愛対象なんだ?と疑問持ちながらも海操作を行使する。
僕は海操作を行使しながら海の槍をクルクルと回している。これ結構面白いね。一時期流行っていた鉛筆回しみたいな感じなのかな?僕は鉛筆回しを成功できた事が無いけど。友達は鉛筆回しが出来ていてそれをめちゃくちゃ自慢されていた記憶あるんだよね。すごくウザかった。
僕がそう考えながらクルクルと回していると暴風になってきたので上にぶっ飛ばすと上空に空間のヒビが入った。やっば、此処が僕の世界で良かったよ。他の神の世界だったら凄く文句が言われるだろうな。もしかしたらオリュンポス十二神の肩書きのおかげで大した怒られないかもしれないけど多分嫌われるよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます