指先のさらに先へ

アオ〆 さり

憧れ

画面の中に映るキャラたちに憧れた。派手な音楽と衣装、ただしその姿は二次元の域を出ない。

画面の外に出れば、自分と同じように笑い、泣き、葛藤する日々がある。それでも、画面の中ではアイドルでいられる。

簡単な話じゃないのはわかる。ただアカウントを作れば良いわけでも、ただ文字を羅列すれば良い訳でもない。「やってみたい」その武器ひとつで挑める世界じゃない。

けど、止まらないんだ。この憧れも、指も。親指の先が触れる時、憧れに数寸近づけるかもしれない。数年後の自分を夢見て、無謀な冒険へ。


ただ1つの憧れを武器に。

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指先のさらに先へ アオ〆 さり @aosime

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