人間不信は異世界転生で和平を結ぶ~転生先は魔族と対立する世界?平和にします~
月島ノン
第1話 女神の願い
これは…サヤとレドが出会い、恋人になって…一ヶ月程たったときのお話…
サヤ「うーん疲れたぁ…」
二人は仕事帰りで、家のソファーに座り込む。
レド「ずーっと世界救ってるわけじゃないから、事務作業続くとキツいよな。」
二人が駄弁っていると…
「あなたたちの力が必要なのです。さぁ…この世界に安寧を…」
二人の下に魔法陣が浮かび上がる。
サヤ「は!?この声なに!?」
二人は強い光に包まれ、ソファーの上から消えた…
目を覚ますと、一面真っ白の世界。
レド「サヤ!大丈夫か?」
サヤ「うん…眠いけど…」
そこへ何者かが現れる。
「ようこそ、私の世界へ…私はあなたたちの住む世界とは別の世界の女神…」
レド「女神って…どういうことだ?俺たちは家にいたはずじゃ…」
女神「あぁ…本当に申し訳ございません…私の世界を救っていただきたく、あなたたちを呼びつけてしまったのです…私の世界は魔族と人間が争う…種族差別の世界…私は力及ばずなにもできない…なので…」
サヤ「私たちにその世界を変えてほしい…と?」
女神「呑み込みが早くて助かります…お二人に魔族と人間に転生してもらい、両種族の対立関係を良くする…それが私の願いです…どうか、お考えいただけないでしょうか?」
二人は話し合う。
レド「明らかに怪しいぞ…信用できん…」
サヤ「でも世界救えるんだよ…?」
二人は決意する。
サヤ・レド「その願い、引き受けます。」
女神「ありがとうございます…あなたたちに祝福を…」
そういい、二人はまた強い光に包まれる…
…………………
サヤ「う…頭いたぁ…」
レド「大丈夫…か…てなにその角ぉ!」
サヤの頭には大きく巻かれた角が生えていた…
サヤ「これが…魔族か…レドは人間だよね?」
頭を確認するが、レドは変わりないようだった。
二人は無事異世界へと転生できたようだ。
サヤ「とりあえず、この角を隠す方法を探さないと…」
レド「いや、それぞれが対立している種族の中で名声を手にいれて、そのあと付き合ってるって言えば収まるんじゃないか?」
サヤ「そんなに簡単にいけばいいんだけど…とにかく、状況を確認したい…レド、町に向かって。私は魔族の町に行く。」
二人は冷静に、両種族の関係を確認することにした…
別れて捜索すること十分…
サヤ「とりあえず、道行く誰かにきいてみよう…できれば魔族の…」
そこへ、ちょうど魔族の行商人らしき者が通った。
サヤ「すみませーん…町に行きますか?もしよければ乗せてください…」
行商人「ああ…いいよ。お嬢ちゃん…ぜひ乗っていってくれ。」
サヤは円滑に町へ行くことに成功した。しかしレドは…
レド「くそっ!!魔物がいるなんてきいてないぞ!」
イノシシ型の魔物に追いかけられていた。武器は持っておらず、逃げることしかできない。とっさに木の上へ登り、回避する。そこへ…
「今仕留めます!少々お待ちを!」
イノシシ型の魔物へ弓を放つ。それは目玉に命中し、イノシシ型の魔物は倒れる。
「もう大丈夫です。降りてきてください。」
そう言われ、レドは木の上から降りる。その女性は、
ロナ「私はロナです!あなたのお名前は?」
レド「俺はレドだ。本当にありがとう。実にいい腕だな!」
ロナ「ありがとうございます…私はこれしか取り柄がなくて…町まで案内します!」
そういい、ロナはレドを町へとつれていった。
こうして、二人は無事に町へとむかうことができた…しかし知らなかった…この世界は簡単には変えることができないと…
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