偽りの魂

琴望(ことの)

第1話 一人の少女

??? sode

世界中央に位置する国【ボヌール王国】

街中では、屋台が出ており、野菜や肉などの食べ物

素敵な洋服に、武器や防具が売られている鍛治屋など様々

「らっしゃい。いい品が揃ってるよ!見てって〜」

男の人が笑顔でそう言うここも、またいい街だ

私はフードを深くかぶりながら町を見回る

そして、いつもの店に入っていった

小さな建物

しかし扉を開けると、そこにはとてつもなく広い空間があり、大きな本棚がずらりと並んでいた

また、本が勝手に動き出し、ふよふよと空中に浮いて彷徨う

中央の天井には、宇宙が観察できる大きな水晶が飾られており、輝いている

「あ!また来てくれたんですね!」

受付からそう笑顔で言う彼女は、ここの本屋さんを経営しているアイナさん

アイナさんはこの町の冒険者ギルドのマスターでもある

何故本屋さんをやり始めたのか疑問だったが、深入りしない方が良さそう

「今日はどのような用件で?」

私はそう聞かれたので、アイナさんの後ろにある本棚の方に指さす

「本の貸し出しですね」

コクリと頷かせる

「わかりました。ではこちらにサインをお願いします」

アイナさんは白い紙だけを受け付けの机に置かれる

私は人差し指だけを伸ばし、サインを書くように空中をなぞった

すると、白い紙に文字が浮かび始める

書き終えると、私はその人差し指に息を吹きかける

これでサインは完了

「ありがとうございます。さて、今回はどの本を借りるんですか?」

私は目当ての本に向けて手招きをする

そうすると、欲しい本がこちらに寄って来るのだ

本は表紙を広げ、パタパタとさせながらこちらに向かってくる

目の前に着けば、ゆっくりと本は閉じられ、机の上に置かれた

「こちらですね。では、今日から一週間後に返しに来てください」

私はコクリと頷き、帰ろうとしたその時だ

何やら外が騒がしい

「どうしたんでしょうか…」

アイナさんがそう口にした後、本屋の扉が勢いよく開かれる

「大変だ!みんな逃げろ!!」

男性の方が、焼ててそう言った

彼は確か…町で店構えをしてた人

「何があったんです?」

「ギルマス!!!町に魔歌たちが……!」

「ええ!?結界が壊れたの?!」

「わからねぇ…まだ確認中だ。それに、今ノアさんたちが頑張って魔獣どもを抑えてくれてるが…どれぐらいもつのか……」

話を聞く限り、この町は今だない状況

低ランクの魔獣ならすぐ終わるはずだけど、一人でも難しいということなら無理はない

めんどくさいのは承知だが、やるしかないのだろう

「避難……優先…加勢…行く」

「え?」

私はまだ言菜が上手ではないから、ゆっくりとそう伝えた

指を鳴らす

すると、本屋に居た以外のすべての人に魔法降が数かれ、みんなの姿が消えた

【転移:転送魔法の一緒。見たことがある地形であれば転送が可能。魔力量によって威力が変わる】

この町には恩がある

私はそう思いながら、ノア達のところへ向かった

外に出ると、市民の人たちが協てて返げていく様子

パニック状態だった

みんなが遠げる反対方向を見てみると、魔職がうじゃうじゃといる

「騾?£繧九↑縲ゆココ髢(逃げるな人間)」

デカブツがそういう

他のやつも便乗してその場でぴょんぴょんと跳ねる

クマの魔職やら蜘蛛の魔獣…

これはBランク程度の魔獣だった

相変わらず、奴等の脳みそはアホだ

人間を食うためなら何でもする

しかしその行動は何もなっていないのだ

「逃げるの………勧める……」

私はそう言いながら彼らに近づく

少し待ったけど、逃げる気無し

故に対抗するときた

「なら……」


"製影※袋ゅS編(殺してあげる)"


数分後

ある程度片し、意識がある魔獣に聞き出そうとしたが、時間がなく、そのまま気絶させた

後で話を聞こうと思う

「おーい!ちび助ー!」

遠くからムカつくような言葉でいってきた男

「何ひとりで突っ込んでんだ」

大楯使いのゲルダさん

身長が平約より高い180センチのため、私のことをちび助と呼んでいる

最初はそこまで気にしてはいなかったものの、最近になって気に食わなくなってきたのが正直なところ

「…準備運動……してた」

「これでかよ。相変わらず馬鹿力だな…」

目の前には、いつも通り魔獣達が寝っ転がっている

息の根は止めた

ゲルダさんは溜息を着くと、私の方に目をやる

「ちび助。まだいけるか?」

「うん…大丈夫」

「急ぐぞ」

私はその言葉にこくりと頷いて、ゲルダさんに付いていった


この感じ、懐かしい


「……どうした?ニコニコして」

「なんでも…ない。さっさと……行く」

「へいへい」


────急いで彼らのところに向かおう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

偽りの魂 琴望(ことの) @kotonoignisu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ