特異能力(異能・超能力) 概要



 一般的に言われる「超能力」であり、人の身を超えた、けれども、人故の超常の力。量子力学における意思説で説明が付くとされている。願いの力であり想いの力で、信念や理想、トラウマやコンプレックスが形を成し、現実を侵食し、世界を改変する能力。当人の命を燃やし尽くしでも、その願いを叶え、想いの先を見ようとする、心の本質。故に、特異能力には必ず、『制約』『代償』『対価』と呼ばれるものが存在する。

 基本的には、どのような能力を得るか、は選ぶことはできず、同時に、「どのような条件で発動し、どのような代償を払わねばならないか」も自分では決められない。

 特異能力には以下のような原則がある。


  ①能力は本人の願望や理想といった心が形となったものである。

  ②能力には、その内容に関係した代償、または制約が存在する。

  ③心が形となったものである為に、心の側が折られた場合、もしくは願いが叶えられてしまった場合、能力は減退、ないしは消滅する。

  ④超能力同士は干渉し、自分以外の能力者が近くにいるほど、あるいは能力を発動させているほどに効力が弱まる。また、能力者に対して能力は効きづらい。

  ⑤能力者の傍に居続けると能力者になる可能性が高まる。また、能力者の子は能力者になりやすい。

  ⑥能力は使用すればするほど強化されていくが、代償も重くなっていく。


 あくまでも原則であり、例外も存在する。

 なお、能力の強さは『フェーズ』『能力強度』等と呼ばれる。分類方法にもよるが、『身体強化系』『概念操作系』『精神感応系』『空間支配系』『時間干渉系』の五つに大別され、『時間干渉系』は内容に関係なく第五フェーズ級と認定される。また厳密には『代償』『対価』『制約』は異なり、『代償』は「その能力を発現したと同時に起こった喪失(例えば「右腕が動かなくなる」)」、『対価』は「能力を発動させる度に深刻化する症状の類(例えば「右腕が徐々に麻痺していく」)」、『制約』は「能力使用中に課される条件(例えば「能力使用中は右腕が使えない」)」と定義されている。一方でこの区別な曖昧なこと、また複合していることもあるため、厳密な使い分けをされることは少ない。

 実は能力の制約・代償・対価には抜け穴があり、「能力を使う度に右腕が徐々に動かなくなる」という対価の場合、右腕が完全に動かなくなれば能力を発動し放題になる、という可能性がある。可能性がある、と書かれる理由は、「動かなく範囲が右半身に派生する」「そもそも能力を使えなくなる」というようなケースも往々にしてあるからである。


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