家に帰ったら奴隷がいた

「湊様ー! めちゃくちゃカッコよかったです!」


 ぴかりが全速力て抱きついてくる。


「ぶほっ……!」


 豊かな胸に、俺の顔が埋められる。


「また世界を救いましたねっ! さすがあたしの湊様ですぅ〜〜」

「ぶふぅ……あ、ありがとな」


 胸に顔を圧迫されて息が苦しいっ……!


「アリオスぅぅぅぅぅ!!」

「ぐえっ!」


 股間にガツンと衝撃が。


 ヴェラの頭突きがヒット。


 地味が痛みがキツイ……


「いたいげな幼女を捨て置くとは何ごとだぁぁぁ!」

「ヴェラか……無事でよかった」


 腐っても七魔王だ。


 だから大丈夫だと思っていたが……


「瘴気結界で人間どもを守ってやったわ。アリオス、お、お前のためじゃないんだからねっ!」

「マジか……ありがとな」


 俺はヴェラの頭を撫でる。


「くうぅぅぅぅぅ……! アリオス、気持ちいい! もっとやりなさいっ!」

「湊様! あたしにも頭ポンポンしてくださいっ!」


 ぴかりも頭を出してくる。


「この牛女! どきなさいっ! アリオスはあたしのものだぁ!!」


 とにかく、みんな無事でよかった。


 ★


「ふう……疲れた」


 俺は家に帰ったら、


「おかえりなさいませ! ご主人様♡」

「!!」


 女の子が4人。


 首輪をつけて、玄関に立っている。


 しかも、下着姿で。


 俺が助けた【白銀の剣】の子たちだ……


「どうかお願いですっ! あたしたちを……湊様の奴隷にしてくださいっ!」

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