〜67〜意外な神様たちの痴話喧嘩


フニフニ無くなった。

え、こんな簡単というか。

裏ワザやっていいの?

でもやっていいから棒をもらったのか。


「この壁の正体は『ぬり壁』こんにゃくと間違えることがありますが、それは【ぬんぬん爺】と言う漫画での設定ですね」

「ほぇー」


でもこのさっきから重いのはなんなんだ?

絶対着実に重くなってる。


「その泣き声、重たいモノ。それは『子泣き爺』少しずつ重くして動けば動くほど重くなり最後には……」

「最後には……?」


親指と人差し指でプッチンを表現する。

え? 死ぬん?(やっとかww)


まぁいいか。

コレで出れるから。

うん。



そしてここからはただフニフニの足元を払う。

払う。


そしてゴールを目指す。

あの赤い旗がそうらしい。



「重たかった……」

ゴールしたのち、幻影オブジェクトの接続を切る。

ヘルメットを取ると奥からアリスが呆れたように歩いてくる。


しょうがないじゃん。

書いてないもん。


アリスはチラシを見せつける。

なになに、『※コレは死ぬ可能性があります。体験のみですが覚悟してきてください。妖怪を調べておくと、やりやすいですので頑張ってみてください』



うん。

前言撤回、書いてた。(笑)

そんなことがあろうとは。


「死ぬことがなくてよかったですね、マスター。景品です」

そう言い、チケットを突き出す。

そんな、怒るの〜?


「そんな言わないであげてね〜アリス」

「へパイトスさん!?」



「ごめんねー光司くん。心配してるのに言えないみたいで、コレで付けた甲斐があったね」

「そんなことないです、創造主クラフター。それよりもアレってついてたんですか? いらないって言ったのに」


なにアレって。

隠語? 怖いな。


『アレっていうのは【感情プログラムシステムSystemD-93C】と【感情プログラムシステム制御機構f97-AⅦ】の事。わかりやすく言うと感情を付け加えたんだよ』

うおぅ!!

脳内に直接!


『 D-93Cとf97ーAⅦまでなんですか?! 最新型そして感情表現革新派のお高いやつ、それに最新型の超高性能カスタムタイプ。どんだけお金をかけたのですか? 想像主クラフター(圧)』

『46,518,047ptくらいだよ〜、ちょっとだから』

『それのどこがちょっとなんですか? 14万ptが 一般的な百年の稼ぎなんですよ! いや、創造主クラフターとマスター一般的ではありませんでしたね……』


頭の中で直接痴話喧嘩すなー!

夫婦コンビかって感じ。

そして言っていることがわからない。

そして俺を巻き込むな。


「ここは会場だし一旦やめたら?」



「マスター、一回正座しておいてください」

「ごめんねー、ちょっと創造主クラフターとして話さないと」



「あ、はい(察し)」


解せぬまま光司は正座をする。

この後も2時間を超えても、会場に人が集まってもずっと言い合いをしていた二人だった。

足が痺れたどころでは済まないのは言うことはないだろう。




痛かった……。


==========

読んでいただきありがとうございます。


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